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業界動向 2020.06.24

フェイスブック、VRヘッドセットOculus Goを販売終了 新型機へ注力

2020年6月23日、フェイスブック(Oculus)は公式ブログで、一体型VRヘッドセット「Oculus Go」の販売終了を発表しました。発表では、終了予定は「2020年に」となっていますが、Oculus公式サイトでは「販売は終了しました」の記載があり、すでに販売が終了されています。2019年5月に発売された「Oculus Quest」への非常にポジティブな反応を受け、Oculus Quest側により注力する見通しです。

Oculus Goはフェイスブックが2018年に発売したVRヘッドセット。PCやスマートフォンを必要とせず、ヘッドセット単体で動作し、3DoFトラッキング(※)が搭載されています。日本国内では、32GB版が19,300円、64GBは25,700円で販売されています(いずれも税込)。

(※3DoF……デバイスの向きだけを認識するトラッキング方式。VR内で「自由に向きを変える」「色々な方向を向く」ことはできるが、「歩く」などの移動はできない。これに対し、デバイスの向きと位置情報の両方を認識し、VR内で移動できるトラッキングを6DoFと呼ぶ)

「圧倒的に好評」なQuestやRiftに注力、サポートやアプデは2022年まで

フェイスブックは公式ブログにて、販売中止の理由を以下のように説明しています。

Oculus Questに対するユーザーやコミュニティの反応は圧倒的にポジティブで、6DoFこそがVRの未来であることをはっきりと教えてくれました。これを受けて、私たちは3DoFVR製品(=Oculus Go)の出荷をストップすることを決断したのです。私たちはOculus Goの販売を今年で終了し、(6DoFVRである)Oculus QuestとOculus Riftに注力していきます。

今回の販売中止の決定に伴い、Oculus Go向けのアプリは2020年12月4日以降新規のリリースや更新の受付が不可能になり、新規アプリのストア掲載も12月18日で終了します。

なおフェイスブックによれば、Oculus Go本体のソフトウェア・アップデート(サポート)は、2022年まで継続されるとのことです。

(参考)Oculus 公式ブログ

2020/06/26 12:30 誤記載があり、修正しました。


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