アメリカ航空宇宙局(NASA)が、国際宇宙ステーション上で「HoloLens」とARを活用したプロジェクト「T2 Augmented Reality(T2AR)」を実施していることが明らかになりました。
「T2AR」は、宇宙飛行士がARを使用して各種機材を保守点検できるかをテストするプロジェクト。地上からのサポート無しに、宇宙飛行士が作業できるかを確認することも目標しています。また、本プロジェクトは「HoloLens」がARソフトと組み合わされて地球外で運用された初の事例とのこと。
「HoloLens」には利用者(宇宙飛行士)の音声指示に従う形でAR情報を表示。ガイダンス動画やシステムオーバーレイなども確認できるようになっています。
ISSでは機材に問題が生じた際、地上の専門家からの監修を受ける形で修理を行っています。修理用マニュアルがPCやタブレットにPDFとして送られてくるため、作業時に手が使いにくいといった問題が生じていました。
I am creating A Spacecraft Interactive Virtual Reality Museum and have exhibits on the Apollo Spacecraft and Space Shuttle. I am trying to go from VR to AR and was wondering if you had any software and tutorials to suggest.
— Space Shuttle Guide (@shuttleguide) September 2, 2021
「T2AR」は2021年4月から実施されており、日本の宇宙飛行士、 野口聡一さんがエクササイズ用器具「T2 treadmill」のメンテナンスを行いましたその後、ESAの宇宙飛行士Thomas PesquetさんやNASAのMegan McArthurさんが、同じくARのテストを行っています。
(参考)Science Times、NASA