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テック 2022.11.25

マウス用のVRデバイス?ネズミが実験で使用 仕様書はGithubで公開

アメリカ・コーネル大学の研究所Schaffer-Nishimura Labは、実験用マウスが装着することを想定した、VRヘッドセット「mouseVRheadset」を制作しました。デバイスを使用させ、マウスの行動を研究することが目的。海外メディアのTom’s Hardwareなどが報じました。

専用トレッドミルも存在

「mouseVRheadset」は、Raspberry Pi 4によって動作。解像度240×210でフレームレート60FPSです。2枚の液晶ディスプレイを搭載しており、ケース自体は、3Dプリントで“製造”されています。バーチャル環境はゲームエンジン「Godot」で構築されているとのこと。

同ヘッドセットを着用したマウスで実験するための、専用のトレッドミル(ランニングマシン)も存在。発泡スチロール製のボール、ヘッドプレート・マウント、光学センサー、マイクロコントローラーで構成されており、実験対象のVR体験を自然にナビゲート可能にするとのこと。マウスがボールの上を移動すると、トレッドミルに向けられた光学センサーがヨー、ピッチ、ロールを追跡し、そのデータを2Dの動きに変換します。

「mouseVRheadset」について、Schaffer-Nishimura Labは以下のように説明しています。

Godotゲームエンジンは、検出されたマウスの動きを、仮想シーン内の適切なカメラの動きに変換します。このセットアップによって、ユーザーは、PCのマウスやタッチパッドを使用して、ゲーム環境や実験をテストできるほか、マウスエミュレーターを介して変換する仕組みのトレッドミル制御システムをすべて、VRシステムで使用できます。

現在、同研究所は「mouseVRheadset」の仕様書を開発プラットフォーム「GitHub」で公開中。Raspberry Piのオペレーティングシステム(OS)や「Godot」など、必要なソフトウェアへのリンクも用意されており、自分で同ヘッドセットを制作することが可能となっています。

(参考)VRScout

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