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業界動向 2021.05.23

マイクロソフト、現実をスキャンしVRに表示させる技術の特許を取得

マイクロソフトが、米国特許商標庁(USPTO)に対して、VR内に現実のオブジェクトを表示させることが目的と思われる、新たな特許を取得していたことが判明しました。

特許の正式名称は「現実世界の物理的障害をVR環境内にトランジションし、HMDユーザーに警告する(Transitioning into a VR environment and warning HMD users of real-world physical obstacles)」。HMDから一定の距離内に存在する(現実の)オブジェクトをVR内で“再現”し、ユーザーに警告するシステムとされています。

特許によれば、物理オブジェクト検出のため、周辺検知システムを使うとのこと。このシステムとVRでのオブジェクト表示を組み合わせて、体験の没入感を高めるために利用する案も、特許内で示唆されています。

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VRに現実のオブジェクトをリアルタイムで表示可能になれば、ゲームプレイ中の快適性は大きく向上するでしょう。見えない家具など気にする必要がなくなるからです。日本のように、部屋があまり広くない環境では、特に有難い機能になると思われます。

2021年5月現在、マイクロソフト以外では、フェイスブックが一体型VRヘッドセットOculus Quest(オキュラス クエスト)向けに、同様の機能の実装を進めています。Questには、ソファーや机の位置をマークしておくことで、近づいた際に表示される機能が搭載されています。マイクロソフトの場合は現在、特許段階ですが、もしかすると“表示システム”は今後、マーク不要で自動で表示されるようになるかもしれません。

(参考)VRScout

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