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業界動向 2023.10.10

Metaが独自チップの開発チームをレイオフか、強まるクアルコムとの連携

10月4日、Metaが独自チップ開発チームの従業員の一部を解雇する予定であることが分かりました。社内関係者の取材をもとに、ロイターが報じました。Metaの広報担当者はこの件に関するコメントを控えています。


(出所:Meta)

独自開発ではなく「クアルコムとの連携」路線

MetaはVR/MRヘッドセット「Meta Quest」シリーズ、サングラス大手のRay-Banと提携して開発したスマートグラス「Ray-Ban Meta」等をリリースしていますが、いずれも半導体大手のクアルコムのチップセット「Snapdragon」シリーズが採用されています。


(「Snapdragon XR2 Gen2」と「Snapdragon AR1 Gen1」。前者は「Meta Quest 3」に、後者は「Ray-Ban Meta」に採用されている。出所:クアルコム)

モバイルデバイス向け半導体の大手として知られるクアルコムは、主要な一体型XRデバイスの大半にチップセットを供給しており、Meta Questシリーズ、ByteDanceの「PICO」シリーズ、マイクロソフトの「HoloLens 2」などに採用されています。

Metaは2022年にクアルコムと複数年にわたる戦略提携契約を結び、10月10日に発売予定の「Meta Quest 3」には、同社の新製品「Snapdragon XR2 Gen 2」が搭載されました。また、クアルコムは「UploadVR」の取材に対し、「XRデバイス分野で独占契約を結んでいるわけではないが、Metaは新たなチップセットの開発に深く関与している」と回答しており、二社間の連携は今後も強化されると思われます。

人員削減し「効率化」進めるMeta

Metaは2023年を「効率化の年」とし、2022年11月から約21,000人のレイオフを進めていました。今回の独自チップセット部門における削減規模は不明ですが、今後も同社の開発や製造のサプライチェーンは変化する可能性がありそうです。

(参考)ロイターUploadVR

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