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Meta Quest 2025.04.22

「Meta Quest 3」をしばらく使ってみて分かったこと 長所と短所を紹介【2025年4月更新】

VR/MRヘッドセットMeta Quest 3が発売されて約2年が経過しました。その間、さまざまなコンテンツが登場しています。未購入のユーザーにとって気になるのは何より「買う価値があるのか」というところでしょう。また「Meta Quest 2から乗り換えたほうがいいのか悩んでいる」「廉価版のMeta Quest 3Sの方が良いかも」と悩んでいる人も少なくないはず。

今回はMeta Quest 3を約2年ほど使ってみて、あらためて感じた長所と短所を紹介します。

目次

メリット1.画質がきれい! 視野角も広く全体的に快適
各デバイス比較用スペック表
メリット2:MRモードが便利
デメリット1:バッテリー駆動時間が短い
デメリット2:デフォルトのストラップがチープ
安定した性能 VR初心者にもおすすめ!

メリット1.画質がきれい! 視野角も広く全体的に快適


(Meta Quest 2)

Meta Quest 2からQuest 3に乗り換えた際、最初に驚いたのは、見える映像の美しさです。下記の表のとおり、解像度が向上し、コアパフォーマンスも上がっていることから、映像はスムーズかつ、はっきりと映るようになっています。具体的には、映像に映る文字が明らかに読みやすくなりました。視野角も広くなっており、より広い範囲を見られるのもポイントです。

その違いは感覚的にも「Quset 3の方が断然きれいだ」と気づけるほど。同じVRゲームをプレイしていても、格段に遊びやすように感じられます。

試しにVRゲーム「PowerWash Simulator VR」で比較してみましょう。下記のショート動画を並べると、Quest 3では水の流れるグラフィックが比較的きれいに見えています。細かい違いに見えますが、体験してみると「Quest 2」には戻りたくないという気持ちになる人も多いはずです。


(Meta Quest 3S)

では廉価版のMeta Quest 3Sと比較してみると、どうでしょうか?

実はディスプレイ解像度に関しては、Meta Quest 2とQuest 3Sはほとんど変化がありません。そのため、Meta Quset 3の方が映像がきれいである点は揺るぎません。Quest 3とQuest 3Sの共通点としてMRモード(詳細は後述)がありますが、現実空間の見え方に関しても、Quest 3の方が良いように感じられます。

とはいえ、著者の主観的な意見ですが、どちらのデバイスも長時間使っていると、MRモードの見え方については、あまり大きな差を感じなくなってきました。おそらく現実の映像の見え方に目のほうが慣れてしまうからだと思います。MRモード時のスマホの文字の見え方や紙の書類に書かれている内容などを確認する際や、高解像度のVR映像を見る際には、Meta Quest 3の方が体感的には良いことは間違いありません。映像コンテンツにそれほど重きを置かないのであれば、廉価版のQuest 3Sを選択するのも良いでしょう。

スペック表

Meta Quest 3 Meta Quest 2 Meta Quest 3S
ディスプレイ解像度(片目)
※解像度が高いほど、グラフィックが鮮明になり、リアルな映像体験ができます。
2064 × 2208
(1218 PPI、25 PPD)
1832 × 1920
(773 PPI、20 PPD)
1832 × 1920
(773 PPI、20 PPD)
リフレッシュレート
※数値が高いほど、映像が滑らかになり、細かな動きまで確認しやすくなります。
72Hz、80Hz、90Hz、120Hz 60Hz、72Hz、90Hz、120Hz 72Hz、90Hz、120Hz
視野角(FOV度)
※視野角が広いほど、見られる映像の範囲が広がります
110度(水平)/96度(垂直) 96度(水平)/90度(垂直) 96度(水平)/90度(垂直)
レンズの種類
※種類によって見え方に違いがあります
パンケーキレンズ
※パンケーキのように薄いレンズ
フレネルレンズ
※同心円状の溝が刻まれたレンズ
フレネルレンズ
瞳孔間距離(IAD)の調整方法
※左目と右目の瞳孔の離れている距離を表す。デバイス本体で調整可能
ダイヤルで自動調整可能
※Quest 2よりも細かく調整ができる
レンズパーツを動かして3段階調節可能 レンズパーツを動かして3段階調節可能
処理能力
※ゲームやアプリが快適に動作するかに関わります。
SoC : Snapdragon XR2 Gen2
DRAM : 8GB
SoC : Snapdragon XR2 Gen1
DRAM : 6GB
SoC : Snapdragon XR2 Gen2
DRAM : 8GB

メリット2:MRモードが便利


(画像は「トライアングルストラテジー」)

Meta Quest 3の大きな特徴といえば、「カラーパススルー(MRモード)」。これは、現実側の周囲の景色をヘッドセットのカメラで取り込み、バーチャル空間上に映像として再現するといったものです(Quest 2では周囲の景色はモノクロで、非常にボヤけたものとなります)。

このモードによる恩恵は大きく2点あります。1つは、現実側で何が起きているかの確認が簡単なこと。これまでのVRヘッドセットでは、周りの景色を確認する際は、いちいち本体を被りなおす必要がありましたが、Meta Quest 3では、現実の景色もカラーでそのまま表示できるので、再装着の必要がありません。うっかりコントローラーを壁にぶつけてしまったり、テーブルの食器を落としてしまったりといったVR体験で起こりがちなトラブルに遭いにくくなります。


(画像は「シヴィライゼーション VII VR」)

もう1つは、現実の景色の中にバーチャルなモノが出現したかのように見えるゲームやコンテンツを数多く遊べることです。すでにゲーム企業がさまざまなMRコンテンツを発表しており、人気を集めている状態です。なかには、VRゲーム内にMRモードが実装され、混合した表現を体験できるものも増えています。

もちろん、MR対応のコンテンツだけでなく、Meta Quest 3では非常に多くのVRゲームが遊べます。MRとVRのどちらにも遊べるという点で、現時点では遊べる幅が非常に広いデバイスと言えます。

おすすめコンテンツはこちら。

デメリット1:バッテリー駆動時間が短い

Meta Quest 3で遊んでいて、最も不満に思う点は、バッテリーの駆動時間の短さです。公式サイトでは、平均2.2時間ほどと記載されていますが、上記のMRモードを使用した場合はよりバッテリーの消費スピードが早いように感じます(Meta Quest 2の場合、バッテリー駆動時間は平均2時間のため、わずかに伸びてはいますが……)。そのため、長時間VRゲームで遊んだり、メタバースに入りびたる際は、常に残量を気にする必要がありました。

なお、Meta Quest 3を使用中に充電しようとすると、(充電の温度によっては)充電速度が調整されることがあり、充電環境によっては、フルチャージできないことがあります。つまり、ヘッドセット使用を止めなければ、フル充電状態にはならないということです。デバイスの省電力モードを利用するのもひとつの手ではありますが、映像の見え方に影響が出るという問題もあります。

この対策として、別途「Meta Quest 3 Eliteストラップ バッテリー付き」を購入するのも一つの手段ではあります(公式では2時間延長できると説明されています)。ただし、価格が比較的高め(19,580円)であること、頭に装着するデバイス自体が重くなることには注意が必要です。長時間、遊びたい人は購入を検討しても良いかもしれません。

余談ですが、「Meta Quest 3 充電ドック」を利用すれば、コントローラーの充電に、単三電池を使用せずともよくなり、専用の電池ホルダーに付け替えることで、置くだけ充電可能になります。

デメリット2:デフォルトのストラップがチープ

Meta Quest 3を長く使っているほど、「どうにかならないかな……」とモヤモヤしてしまうのが、装着感の悪さです。というのも、頭に固定するための布製のストラップがズレやすく、いちいち調整するのを煩わしく感じられるからです(これはMeta Quest 2の登場時にもデメリットとして挙げられていました)。

公式の「Meta Quest 3Eliteストラップ」を購入するのも解決方法のひとつですが、先述の通り、純正のアクセサリーはお高めです(10,450円)。価格と快適性を考慮して、サードパーティ製のものを選ぶのもアリかもしれません。

なお、布製ストラップに限って、ブラッドオレンジとエレメンタルブルーのオプションもあります。

結論:安定した性能 VR初心者におすすめ!

Meta Quest 3のメリットとデメリットを整理してみましたが、著者の見解としては、上記2つのメリットは、デメリットを上回っており、購入する価値はあると思います。特に「VRに興味はあるが、実際に体験したことが無い」「色々なVRゲームを遊んでみたい」といった目的の初心者ユーザーであれば、その後の汎用性の高さも踏まえて、おすすめできます。

また、Meta Quest 3は「Steam Link」や「Quest Link」などの方法でPCとも接続できます。「Meta Quest 3とPCを接続してVRChatなどのリッチなコンテンツで遊びたい」と考えている人も購入を検討して良いと思います。グラフィックも十分にきれいなので、PCゲームでも見劣りがない印象です。

もうひとつ気になるのは「他の機種と比較してどうか?」というもの。ネックとなるのは、本体価格です。Meta Quest 3は、最低価格で74,800円。Meta Quest 2は正規品販売はすでに終了していますが、中古市場では3万円前後。Meta Quest 3Sは最低価格48,400円です。この価格の差はやはり大きいため、VRに使える予算と相談する必要があるでしょう。

Meta Quest 3とQuest 3Sのどちらが良いかについては、実際に体験してもらわなければ伝わり切れないので、家電量販店の体験コーナーやVRイベントなどで実際に触れてもらうのが一番です。ぜひ、VRの世界を体験してみてください。

もう一点、大きく迷うポイントとしては「Meta Quest 3を購入したタイミングで、より良い新機種が出ないか心配」というものがあるでしょう。そもそも、VRのハードウェアは代替わりが早い傾向にあり、Meta社以外のデバイスまで視野を広げると、多くの選択肢が出てきます。そのため、複数のVRヘッドセットを体験してきた上級者ユーザーであれば、国内外のVR企業の動向に常に目を光らせておくという手段もありますが、初心者の方の場合は「欲しいと思ったときに一番良いと思ったものを買う」のが良いと思います。

少なくとも、Meta Quest 3の場合は、購入した時点で遊べるコンテンツが充実しており、「買ったは良いものの遊べるゲームが少ない」という状況ではありません。その点を踏まえて、購入を検討してみるのがおすすめです。

Meta Quest 3の公式サイトはこちら


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