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業界動向 2023.03.01

Meta、VRヘッドセット「Meta Quest 3」の詳細やARグラスのロードマップが流出か

海外メディアThe Vergeは、Metaの新たなVRヘッドセット「Meta Quest 3」やスマートグラス、ARグラス、スマートウォッチ等のロードマップについて報じました。本情報はMetaのメタバース部門、「Reality Labs」向けにMeta社内で共有されたものとみられており、何らかの方法でThe Vergeが資料を入手したものと思われます。なお、Metaの広報部門はThe Vergeの本報道に対し、コメントすることを拒否しています。

Quest 3は「半分の厚みで、2倍の性能」。より安価な機種も登場か

The Vergeによれば、2023年下旬に発売予定の「Meta Quest 3」は、既存の「Meta Quest 2」の半分の厚みで、少なくとも2倍の性能を有するとのこと。2022年10月に発売された「Meta Quest Pro」のように、前面に取り付けたカメラによるMR(Mixed Reality)体験も可能となるようです。

またMeta Quest 3向けには、MR対応コンテンツも含む41個の新アプリやゲームが計画されています。さらに、Meta Quest 3には現実世界をナビゲートするための「スマートガーディアン」が搭載予定であると報じられています。詳細は不明ながら、MR体験を補助するためのマッピング機能、ならびにカメラパススルー機能を含むナビシステムであると予想されます。


(2020年10月に発売された「Meta Quest 2」。The Vergeの入手した情報によれば、既に2,000万台を出荷している)

一方、Meta Quest 3の値段は現在399ドル(日本向け価格は59,400円、2023年3月1日時点)のMeta Quest 2よりも「若干高くなる」予定です。また2024年には、より安価なVRヘッドセットとして、コードネーム「Ventura」が開発中とのこと。

さらに、コードネーム「La Jolla」なる存在もほのめかされています。これは「Meta Quest Pro」の後継機に近いもので、フォトリアリスティックなアバター(Codec Avatar)を特徴とするデバイスであり、登場は「Ventura」よりも「ずっと先」となる見通しです。

スマートグラスにARグラス、リストバンド型コントローラーも計画中

さらにThe Vergeによれば、フェイスブックとレイバンのスマートグラス「Ray-Ban Stories」第2世代が2023年秋に発売されるとのこと。また、2025年には第3世代のスマートグラスを計画しています。


(2021年9月に発売されたスマートグラス「Ray-Ban Stories」第1世代。ディスプレイ機能は持たず、動画・写真撮影や音声の再生、通話等に特化している)

この第3世代スマートグラスは、QRコードのスキャン、テキストのリアルタイム翻訳、メッセージの表示を行うためのディスプレイ(ビューファインダー)が搭載されるとのこと。またバンド型入力デバイス(ニューラル・インタフェースと呼称)が付属し、指の動きだけでスマートグラスを操作できるようになります。

また、Metaは「スマートグラスに付属するスマートウォッチ」にも取り組んでいるとのこと。同社内では、ビデオ通話中にスマートグラスのカメラ映像を共有しつつ、スマートウォッチに内蔵されたカメラで自分を映す、といったデモも披露された模様です。Metaが開発中のスマートウォッチは、上述の「ニューラル・インタフェース」のオプションとなり、WhatsAppやMetaのソーシャルメディアアプリとの連携に加え、健康・フィットネス機能を提供します。

さらにThe Vergeによれば、2027年にはMetaの初となるARグラスをリリースする計画が存在するとのこと。このARグラスは、2024年から社内向けのテストが行われる予定です。

(参考)The Verge


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