3月14日、Metaはゲームエンジン「Unreal Engine 5(UE5)」の公式対応を発表しました。Meta Quest 2向けのコンテンツ開発において、UE5が正式に利用可能となります。
Meta Quest 2向けに正式サポートも、「Nanite」は使えず
UE5は2022年4月に正式リリースされたゲームエンジン。ライティングシステムの「Lumen」や、仮想化マイクロポリゴンジオメトリシステム「Nanite」など、リアルタイムレンダリング等に向けた機能が強化されています。
Metaは2022年5月、UE5の開発ブランチを公開していました。しかし、一部機能が未実装。そのためMetaはVRアプリ開発にはUnreal Engine 4.27の使用を推奨していました。
今回の正式対応により、UE5を使ったMeta Quest 2向けのコンテンツ開発が可能となるほか、UE5向けプラグイン名が「OculusVR」から「MetaXR」に変更されます。「Nanite」は引き続きMeta Quest 2向けでは動作しないほか、初代Meta QuestはUE5のサポート対象外になっています。
また、Metaによれば「2023年6月に予定されているUE4パッチのリリースを最後に、UE4に関連するサポートを縮小するが、その後もドキュメントやGitHubリポジトリは参照できるようにする」「2023年末までは致命的なバグに関するサポートを継続する」「現状プロジェクトの途中であれば、Unreal Engineのバージョンをアップデートしないことを推奨する」とコメントしています。
(参考)Meta
(※2023/03/15/20:35……機能の利用について修正。)