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業界動向 2022.06.09

VRヘッドセット「Meta Quest 2」の出荷台数は1,500万台に迫りつつある——IDCが推定、「Xbox」と並ぶ

VRヘッドセット「Meta Quest 2」の出荷台数が、新たなマイルストーンに迫りつつあるようです。リサーチ会社IDCの幹部が、Meta Quest 2について「発売以来1,500万台近くを売り上げる、史上最も成功したVRヘッドセット」と言及。話題を呼んでいます。

PlayStation 5に迫る数字、Xbox Series X/Sは既に抜いた?

このデータは、リサーチ企業IDCでアソシエイトVPを務めるFrancisco Jeronimo氏がTwitterで明らかにしたものです。同氏の推定によれば、2020年10月の発売以来、Meta Quest 2の累計販売台数は1,480万台。他のゲーム機器の販売台数と比較すると、PlayStation 5は累計2,000万台(公式発表)、Xbox Series X/Sは合計で1,400万台以上(推定)となっています。

また、Jeronimo氏はVR市場の成長についても、2021年に+97%、2022年第1四半期には+242%という数字を挙げています。

約半年で500万台増か、データ的には妥当な伸び?

なおMeta Quest 2を開発・販売するMetaは出荷台数を公表しておらず、今回の数値もIDC独自の推計と思われます。しかし過去に報じられた複数のコメントやデータからも、数値の確からしさはある程度裏付けられそうです。

例として2021年3月、当時Facebook Reality LabsのVPであったアンドリュー・ボズワース氏(現Meta社CTO)は、「Quest 2は発売から数ヶ月しか経過していませんが、前モデル(初代Quest)のみならず、すべてのモデルを合計した販売台数を上回りました」とコメントしています。

さらに同年7月、米国消費者製品安全委員会がQuest 2付属のフェイスクッション(ヘッドセット用接顔パーツ)のリコールを発表した際、米国でのリコール対象台数が「約400万台(この他カナダで約17万2,600台)」であることが明らかにされています。

また2021年11月、半導体大手クアルコム(Qualcomm)の投資家向け発表会において、CEOが「Oculus Quest 2は1,000万台」と発言。累計販売台数の大台突破に、期待が高まっている状況でした。

仮に発売から13カ月が経過した2021年11月に1,000万台へ到達していたのであれば、発売後20カ月である2022年6月時点で1,480万台という数字は妥当なものと言えそうです。2022年4月版のSteamハードウェア利用状況調査では、50%に迫るシェアを見せたMeta Quest 2。さらなる普及が期待されます。

(参考)UploadVRTwitter
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