2020年10月の発売以降、好調が報告されているフェイスブックの一体型VRヘッドセット「Oculus Quest 2」。公式な販売台数は発表されていませんが、北米での販売台数が400万台に上ることが判明しました。
フェイスクッションのリコールから判明、北米で400万台
フェイスブックは2020年12月、一部ユーザーから寄せられた「Oculus Quest 2」のフェイスクッションと接した皮膚に異常が出たという報告を受け、公式ブログに調査結果と声明を発表しました。日本では翌年2月に、Oculus Quest 2に付属するフェイスクッション(ヘッドセット用接顔パーツ)のリコールが発表されています。
その後2021年7月27日付で、米政府機関である米国消費者製品安全委員会もリコールを発表。対象台数として、「About 4 million (In addition, about 172,600 in Canada)」、すなわち「約400万台(この他カナダで約17万2,600台)」という記述がWebサイトに明記されています。
Quest 2は1年足らずでトップのPSVRに迫るスピード
Oculus Quest 2の出荷台数を巡っては、これまで「200万台から300万台を売り上げていた可能性がある」「これまでの全VRヘッドセットの合計を上回る」といった推測や発言がなされていたものの、強い裏付けのある数値は発表されていませんでした。しかし、今回の発表で、北米のみで400万台という販売台数を達成していたことが明らかになりました。
これまで公式に販売台数を発表していた一般向けVRヘッドセットは、ソニー・インタラクティブエンタテインメントのはPlayStation VR(PSVR)のみ。その数は2020年1月時点で500万台超となっており、「世界で最も累計販売台数の多いVRヘッドセット」だとみなされてきました。なおPSVRは2016年の10月発売から3年以上販売を続けてきた結果であり、Oculus Quest 2は発売から1年足らず、かつ北米のみでこの数字に迫っていることが分かります。
(参考)米国消費者製品安全委員会