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業界動向 2022.11.29

Meta、XR/メタバース部門への研究開発費の半分以上をARグラスに投入

MetaのCEOであるマーク・ザッカーバーグ氏は、従業員に向けて同社支出の概要説明を行ったと、11月18日、ロイターが報じました。同氏の説明によると、Metaのメタバースサービスである「Horizon Worlds」への支出は、XRデバイス開発やメタバース構築に取り組むReality Labs部門の10%前後に留まっているとのことです。併せて、ARグラス開発に強い期待を抱く同氏のコメントも報じられています。

Reality Labs部門の支出内訳も明らかに

従業員向けの説明は、11月の第3週に全体会議で実施された模様。会議内でザッカーバーグ氏は、「Metaの総予算の20%は、XRデバイス開発やメタバース構築に取り組むReality Labs部門に充てられている。Reality Labs部門の支出内訳は、50%以上がARグラスの研究開発、40%前後がVR開発、10%前後が『Horizon Worlds』などのメタバースコンテンツとなっている」と説明したとのこと。

加えて同氏は、「Metaのスマートグラス製品は”今後数年のうちに”登場し、”本当に優れた”ARグラスは約10年後に登場するだろう。これはある意味、最も困難な仕事であるが、時間をかけて最も価値のある潜在的な部分だとも思う」と語ったとも伝えられています。

MetaのARグラス、今後の展開は

Metaは現在、ARグラス研究開発プロジェクトProject Ariaを進行中です。本プロジェクトは2020年9月に発表され、ARグラスに搭載されたカメラとAIを使って現実空間の3Dマッピングを行うほか、音声系の拡張を実施します。2022年5月時点で、イギリス・シンガポールの公共空間のデータ収集が進められています。

また2021年3月、同社はメディア向けに”筋電位センサを使ったリストバンド型”のARグラス向けコントローラーの構想を発表。現在も開発は進んでいると見られます。今後、MetaがどのようなARグラス開発を進めていくのか、動向が注目されます。

(参考)Upload


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