3月29日、Meta(旧フェイスブック)は、カナダのトロントに新しい「エンジニアリング・ハブ」を設立することを発表しました。同社はカナダ全土で採用を拡大し、今後数年間で最大2,500人を新規に雇用する見通しです。
Metaの「米国外」での展開続く、研究機関に助成金も
Metaによれば、この「エンジニアリング・ハブ」で募集が行われる職務の大半はエンジニアリングに特化し、AR体験やMeta社の技術開発に携わるとのことです。カナダでは初となるWhatsAppやMessenger、そしてリモートプレゼンスのエンジニアリングを行うチームも設立され、同社のXR・メタバース関連部門であるReality LabsやAIリサーチチームの拡大も行うとのこと。
また本発表に合わせ、カナダの研究機関17社に、Metaが合計51万ドルの無期限助成金を追加で提供することも明らかになりました。これらの研究機関はいずれもメタバースにおけるイノベーションを推進する研究に取り組んでおり、研究内容は業界全体のさらなるイノベーション促進のために一般へ公開されます。
一連の動きに際し、Metaは「カナダは、ソーシャルテクノロジーの次の進化に向けて重要な役割を担っており、私たちは、この取り組みにおけるグローバルリーダーとしてのカナダをさらに確立するための支援を行う予定です」とコメント。2021年10月には欧州での大規模なメタバース関連人材雇用計画も発表しており、同社が米国外でもエンジニアリング人材を重要視していることがうかがえます。
(参考)Meta