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企業動向 2024.03.29

MetaのVR会議ツール「Horizon Workrooms」が大幅更新、利便性向上も「ホワイトボード」等は削除

3月28日、MetaはVRミーティングアプリ「Horizon Workrooms」の大規模アップデートを発表しました。2024年5月30日以降、ミーティングの予約機能や権限管理、画面共有機能などを更新し、利便性の向上を図ります。

他方、ユーザーがVR用コントローラーを使ってホワイトボードに図を描ける機能や、壁に設置するポスター機能、現実のキーボードをVRへ”持ち込む”機能など、当初「Horizon Workrooms」で大々的にフィーチャーされていた機能が削除される予定です。

利便性を改善、「VR」フィーチャー機能を一部削除

Metaの「Horizon Workrooms」は、VR空間内でアバターの姿でミーティングができるサービスです。ユーザーはVRやWebブラウザ、リモート会議アプリ「Zoom」等からアクセス可能。2021年8月にリリースされ、オープンベータが継続しています。

今回Metaが具体的に挙げている、主な更新内容は以下の通りです。

  • ミーティングの予約をより簡単に……Horizon Workroomsで「部屋」を作成していなくても、ミーティングの予約が可能になります。直接他のユーザーを招待したり、リンクを共有することができます。他方「部屋」からはミーティングを作成できなくなります。
  • ミーティングへのアクセスを改善……リンクがあれば誰でもミーティングに参加できるようになります。会議の主催者が、参加に制限をかけられるようにするシステムも導入します。
  • 画面共有機能の向上……VRでどこに座っていても、より快適な視聴体験を提供します。

現在、「Horizon Workrooms」はWebブラウザから「部屋」を設定し、Metaアカウントのアドレスから他ユーザーを追加する必要があります。今回のアップデートでは、こうした手続きの煩雑さを解消し、手軽に会議を開催できるようにします。

他方、当初Metaが「Horizon Workrooms」でフィーチャーしていた、ホワイトボード機能やVR環境のレイアウト機能、各種テキストチャットやファイル機能、キーボードのトラッキング機能などは削除される予定です。Metaはアップデートが行われる5月30日までに、アップロードしたファイルやチャットログ等の各種データをダウンロードするよう告知。データのダウンロード方法も明示的にガイドしています。

(参考)Meta


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