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フェイスブックのVRコラボツール「Horizon Workrooms」を社内で試してみた

(※本記事は、株式会社Moguraのnote投稿記事を転載しております)
2021年8月19日にフェイスブックは、Oculus Quest 2(Quest 2)を使ってVRでミーティングができるコラボツール「Horizon Workrooms」を電撃発表し、オープンベータを開始しました。

Mogura社では、2020年4月以来しばらくフルリモートが続いています。XRの会社なのでということもあって、社員にはQuest 2を配布済。みんなの手元にQuest 2があるならさっそくやらねば。声をかけて社内で試してみました。

Horizon Workroomsとは?

「Horizon Workrooms」は、VR空間内でアバターの姿でミーティングができるサービスです。デスクの位置を現実と同期させる機能、ホワイトボード機能、リモートデスクトップとキーボードの認識を使ってPC画面を操作できる機能やビデオ通話機能なども搭載、となかなか機能が充実しています。

これまでも「Oculus Rooms」、「Facebook Spaces」など少人数向けのVRコミュニケーションツールを提供してはサービスをクローズさせていたフェイスブックですが、VR普及を目指すQuest 2向けにいよいよ本気を出してきました。

なお、名称の頭についている「Horizon」は、フェイスブックが2019年に発表したVRSNSの名称です。こちらはオープンにコミュニケーションをとれるバーチャル空間を目指して現在米国でオープンベータテスト中です。

使って分かった「Horizon Workrooms」の良いところ

さっそくアカウントを登録(Facebookアカウント、Oculusアカウントとは別)してミーティングルームである“Workroom”を立てて他のメンバーを招待。

ちらほらと集まり始めました。

まずびっくりするのがクリアな音声です。「Horizon Workrooms」は、空間オーディオの採用をうたっていますが、その実力に驚かされます。そしてややキツめにノイズキャンセリングがかかっており、声が非常にクリアに聴こえます。「右隣の誰かが話している」感覚は、コロナ禍以前にやっていた社内会議そのもの。

そしてもう1つ良く出来ているのが「ホワイトボード」。会議室の目の前にある巨大なホワイトボードは、目の前に移動して書くか、手元の机の上にあるボードにペンタブレットのように書く2つの方法があります。コントローラーを逆手に持ち、グリップをペンに見立てて書けるようになっています。これまで通常の持ち方では、ペンを持っている感覚が薄く、どうしても“別物”でしたが、この持ち方はコロンブスの卵的なアイデアです。

参加した社員からは、「口の動きがやたら良く出来ている」という声があがりました。確かにVTuberのようにカメラでトラッキングをしているかのような動きです。フェイスブックの過去のこの手のサービスでもアバターの表情にはこだわりを見せていました。VRヘッドセットをつけているので、口の動きは声から擬似的に再現せざるをえません。その再現の精度が高いということなのでしょう。

アバターを自分に似せるかどうかはポイント。全く違う雰囲気にするとそれはそれでコミカルで面白いです。

手元でメニューを操作しているときや退席中の場合、目を閉じて魂が抜けたようになります。まさに「心ここにあらず」を表現しています。

「Horizon Workrooms」の気になるところ

類似のサービスと比較しても、よく出来ている「Horizon Workrooms」。ベータテスト中ということもあり、まだ課題もあります。

気になったのが、招待システム。ZOOMなどのようにWorkroomのURLが発行されるのはいいのですが、参加したい人がURLを叩いても、ビデオ通話でしかアクセスできず肝心のQuest 2でアクセスできません。結局、管理画面からWorkroomの上位概念であるグループにメンバーを直接追加して招待しました。

そしてVRミーティングツール全般に言えることですが、長時間になると目が疲れたり、重さが気になるのはやはり問題に感じる人も多いのではないかと思います。

最低限、装着時にやっておくといいことが2つあります。

・Quest 2では目と目の間の距離である瞳孔間距離の調整が3段階でできます。

・ヘッドストラップを自身の頭にちょうどフィットするように調整するのも重要。アクセサリーである「エリートヘッドストラップ」にすると重心が安定して、重さが和らぐかもしれません。

あと、地味に問題なのがストア経由でしかアプリを入れられないということ。

家電量販店などで売られている普通のQuest 2では使えるのに、法人向けの「Oculus for Business」ではストアにアクセスできないので使えませんでした。せっかくビジネス用のツールなので、法人向けでも使えるといいですよね。

今後はどう使う?

実際に使ってみて、今後は何でもかんでもWorkroomで打ち合わせ、というわけにはならなさそうです。Quest 2を被ってアプリを起動して部屋を読み込んで入室するので、VR会議にアクセスするスピードは30秒くらいでしょうか。

Mogura社では社内のカジュアルな打ち合わせにはDiscordを使っていますが、さすがにDiscordの音声通話へのアクセスに比べると時間がかかります。

一方、目の前のスクリーンに注目できたり、お互いの姿を見ながら話せるのはビデオ通話以上に「一緒にいる」感があります。

今後は社内の月次決算の報告会などプレゼンを伴う打ち合わせなどで導入していくことになりました。

本格的なローンチの際に機能がどこまで充実するのかも楽しみです。

Quest 2も1台3万円台と比較的お手頃価格。気になる会社さんではぜひ試してみることをオススメします。

執筆:すんくぼ(久保田 瞬)


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