1月12日、Metaが光学系技術開発のスタートアップ、Gary Sharp Innovationsを買収したことが明らかになりました。本買収により、MetaはVRヘッドセットやARグラスのレンズ開発に関する複数の特許を獲得したとみられます。
Metaの特許出願文書から明らかに
本買収はジャーナリスト・Janko Roettger氏の取材によって明らかになりました。Roettger氏は米国特許商標庁に提出された文書から、買収に関する株式売買契約の記述を発見。Metaに事実確認を行い、広報担当者が「2022年6月に買収した事実を認めた」とのこと。また買収の一環として、AR/VRの光学系を改善する複数の特許と特許出願も取得したものと思われます。なお、買収額は公表されていません。
VRヘッドセットの小型化に貢献する「パンケーキレンズ」技術を開発
Gary Sharp Innovationsは米コロラド州に拠点を置くスタートアップ。カメラやAR/VR向けのレンズなど、多用途の光学系の研究・開発を手掛けてきました。同社はVRヘッドセット用のパンケーキレンズに関する特許も保有しており、レンズ自体を大きくすることなくVRコンテンツをより鮮明に表現することを可能にします。
パンケーキレンズはVRヘッドセットの小型化に有効であることから、Pico Technologyの「Pico 4」、HTCの「VIVE XR Elite」、Metaの「Meta Quest Pro」など、直近で発表されたVRヘッドセットの多くがパンケーキレンズを採用しています。