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活用事例 2016.03.03

スウェーデンのマクドナルド、ハッピーセットにVRビューワーが付いてくるキャンペーンを実施

現地時間2月29日、スウェーデンのマクドナルドはハッピーミール(日本で言うハッピーセット)の販売30周年を記念して、ハッピーセットを注文した際に、食事の入った箱を組み立てることでVRビューワー『Happy Goggles(ハッピー・ゴーグル)』になるという、ユニークなキャンペーンを発表しました。

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このキャンペーンはスウェーデン国内の14店舗を対象に、現地時間の3月5日と12日の週末2日間で実施されるようです。

使い方はGoogle製のGoogle CardBoardと同じく、組み立てた箱にスマートフォンをセットするだけ。あとは箱内部の両眼レンズを覗くだけでVRを体験することができます。マクドナルドオリジナルのVRアプリも配信されるとのこと。

ちなみに『Happy Goggles』の紹介映像を動画サイトで見ることができます。

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Google Cradboard同様、組み立てるのにハサミも糊も必要ないので、小さな子供も簡単に作ることができそうです。しかも、スウェーデンのハッピーミールの値段は4.10ドル(約470円)のため、千数百円するGoogle Cardboardよりも、より手軽にVRを体験できることになります。

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ただし、食事の入っていた箱を利用するため、ポテトの油やケチャップなどによる汚れやにおいには注意しなくてはいけません。散らかして食べると折角のおもちゃが台無しとなるため、丁寧に食べる習慣が子供につきそうです。

誰でも簡単にVRを体験でき、資源の有効利用にもなる画期的なアイデアですね。日本マクドナルドのハッピーセットも同様のキャンペーンを実施したら、是非とも試してみたいものです。

しかし一つ引っかかる点があります。実は空間認知の発達に悪影響を及ぼす等の恐れがあるため、13歳未満は立体視を利用する二眼(レンズが2つある)VRデバイスの使用を控えるべき、という注意喚起もなされているのです。

関連: なぜ13歳未満の子供は、Oculus Riftを使用してはいけないのか?医学的な見地からの警鐘

そのため、購入層の大部分を子供が占めるハッピーセットに、二眼レンズを採用している『Happy Goggles』が付属する点に関しては、少し気がかりな部分があります。

(参考)
McDonalds Introduce ‘Happy Goggles’, a Portion of VR with Your Happy Meal(英語)
http://www.roadtovr.com/mcdonalds-introduce-happy-goggles-a-portion-of-vr-with-your-happy-meal/

McDonald’s Is Now Making Happy Meal Boxes That Turn Into Virtual Reality Headsets Happy Goggles debut in Sweden in trial run By David Gianatasio(英語)
http://www.adweek.com/adfreak/mcdonalds-now-making-happy-meal-boxes-turn-virtual-reality-headsets-169907


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