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活用事例 2018.04.19

コンテンツ配信のエムアップ、VR主軸の新会社設立 一時ストップ高

モバイル向けコンテンツ配信等を手掛ける株式会社エムアップは、VRコンテンツ制作や360度動画の撮影・配信・販売プラットフォームの構築を主軸とする株式会社VRMODE(ブイアールモード)を設立しました。

新会社となるVRMODEでは、エムアップの主力事業であるファンクラブ事業などで培った、アーティスト・タレント・声優といった各権利元とのリレーションを活用。VRを中心とする先端表現技術を用いたライブ動画の生配信など、新たな事業の創出と発展、拡大を図ります。

この発表を受けて4月19日現在、エムアップの株はストップ高となっています。

新会社設立の背景

エムアップは、アーティストやアイドルのライブ公演はVR/ARとの親和性が非常に高く、今後さらに需要が増すと予想されることから、以前より事業参入を検討していました。

同社は昨今の「モノ消費からコト消費」への移行に伴い、国内ライブ・エンタテインメント市場は拡大傾向にあるものの、会場の老朽化や再開発、2020年の東京オリンピック・パラリンピック開催に向けた建て替えなどに伴う改修が重なったことでライブ会場が不足していると指摘。ユーザーにライブ公演を届けるソリューションが求められていることから、この分野への挑戦を決めたということです。

同社は、こうした市場環境の変化に加え、超高精細映像4K/8K、HDRでの映像撮影、次世代高速通信5Gでの低遅延・高速大容量通信の登場を見据えています。また、現在多く行われている映画館などを使ったパブリックビューイングでのライブ公演体験に続く“本物の臨場感”が味わえる“新たなライブ公演体験”として、VRでのライブ体験を位置づけています。

今後のスケジュールならびに事業目標

プラットフォームのサービススタートは2019年上旬、今期内を予定。2018年冬にはWebサイトを開設し、一部コンテンツの配信及びサービスの情報公開を行います。また今期内に、後述するコンテンツ、ラインナップのすべてを揃えることを目標としています。

また2020年の夏前には、アイドルグループ多数参加型の日本一のVRライブイベントの実施を目指します。また、当VRライブイベントは、将来の次世代高速通信5Gの普及により、100万人が同時視聴できるプラットフォーム構築を目指します。2020年東京オリンピック直前には、日本の誇るエンタテインメント文化を世界に向けて発信するとしています。

VRプラットフォーム事業概要

対応デバイス

・主要ヘッドマウントディスプレイ
・PSVR
・スマートフォン
・PC
スマートフォンをはじめとする、各種ヘッドマウントディスプレイやPSVRなどVRを体験できる、全方位でのマルチデバイス対応を行います。

展開コンテンツ例

・VRライブ(生配信)
・VRライブ(オンデマンド配信/見逃し配信)
・VRドラマ(インタラクティブ)
・VRデート(2D、3D)
・VRグラビア写真集
・一人称なりきりVR
・ユーザー参加型双方向課金VRコンテンツ

参加ラインナップ例

・アイドル、アイドルグループ
・アーティスト、アーティストグループ
・バーチャルアイドル
・ユーチューバー
・スポーツ(野球、サッカー等オリンピックを見据えた各スポーツ種目)
・格闘技、プロレス
・アニメ、キャラクター
・俳優(歌舞伎、2.5次元など舞台俳優、舞台公演含む)
・声優
・タレント(お笑い芸人、アナウンサー等)

ヘッドマウントディスプレイのEC

 VRライブイベントの配信と同時に、アイドル等のオリジナルヘッドマウントディスプレイの販売も開始します。

新会社概要

名称

株式会社VRMODE

所在地

東京都渋谷区渋谷三丁目12番18号 渋谷南東急ビル 10階

代表者氏名

美藤 宏一郎

事業内容

VRコンテンツ制作、360度動画の撮影/配信、VRプラットフォームの運営

(参考)株式会社エムアップ(リンク先pdf)


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