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投資 2018.11.15

視線と脳波でVRユーザーの感情を分析、韓国企業が400万ドル調達

韓国のスタートアップ企業Looxid Labsは、シリーズAラウンドで400万ドル(約4.5億円)の資金調達を行ったことを発表しました。現在開発中である、AIを用いたVRユーザーの感情分析ソリューションのリリースを加速するとしています。

視線と脳波から感情分析

Looxid Labsはアイトラッキング機能と脳波計測を組み合わせることにより、VR/AR/MR体験中のユーザーの感情を計測するデバイスを手がけています。ユーザーの感情は機械学習のアルゴリズムで分類。これらのデータは「より没入感の高いVRコンテンツ開発に役立つ」「ユーザーの理解に繋がる」ことが期待されています。

同社は2017年にHTCのスタートアップ支援「Vive X」プログラムの第3期に参加したほか、スマートフォンを用いたVRヘッドセット「LooxidVR」はCES2018にてAR/VR部門のBest of Innovation Awardを受賞しました。

米国市場での浸透目指す

今回の出資はHastings Asset Managementが主導し、Samsung Venture Investmentら複数のベンチャーキャピタルが参加しました。Looxid Labsは調達した資金を用いて、研究開発を推進するためのAI人材をさらに獲得するとしています。また特に米国ブランチの競争力を高め、北米企業とセールスやパートナシップ契約を締結。アメリカ市場での浸透を図る方針です。

Hastings Asset ManagementのCEO Seung Taek Oh氏は「現在Looxid Labsの技術はVRやMRのヘッドマウントディスプレイを通じて利用されていますが、将来的にはさらに幅広いプラットフォームで、スケールを拡大して活用できると考えられます。我々は、Looxid Labsの高い成長力に期待しています」と投資の背景を説明しています。

一方Looxid LabsのCEO Yong Wook Chae氏は今後のビジネスについて、「サムスンやHTCといったこの分野で最高の企業と緊密に連携し、ビジネス上のシナジーを作り出していきます」と述べました。


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