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業界動向 2018.08.07

VR/AR含む映像コンテンツ制作を支援 NTTグループや吉本、電通らによるファンド設立

8月3日、吉本興業と電通の共同出資会社である株式会社YDクリエイションや株式会社NTTぷらら、株式会社文藝春秋らが株主となり、ファンド運営会社「株式会社ジャパンコンテンツファクトリー(JCF)」が設立されました。JCFは海外展開を目指す日本の映像コンテンツ制作を支援します。この支援対象には、VR/ARといった分野の映像コンテンツも含まれています。

資金難やグローバル市場展開を支援

JCFは映像配信会社などがライセンスフィーの支払いを約束する「プリセールス」の契約締結時から、制作費入金時の間に資金を供給します。これにより、これまで優れた企画・制作能力を持ちながらも、資金調達がネックで単独でのコンテンツ制作や事業展開が困難だった制作会社等を支援していきます。

さらに、資金の供給により、多くの映像制作会社がグローバル市場への展開をより主体的に行う機会の拡大を目指します。ファンドの規模として100億円を目指すと共に、資金提供にとどまらず、コンテンツのグローバル市場への展開支援も行っていくとしています。なお本ファンドが支援する具体的な作品については、近日発表予定です。

JCFは「映像表現も多様化し、ARやVRなどの先進映像技術が次々と登場することで、スピーディな資金調達が必要となりました。このように映像市場が変化する中、JCFは多様な才能を持ったクリエイターや制作会社が、世界に向けた多彩なコンテンツを制作できるよう資金を供給します」としています。JCFは今後、国内の映像コンテンツ市場の発展および海外に向けた日本コンテンツの魅力発信に貢献していくとのことです。

会社概要

会社名

株式会社ジャパンコンテンツファクトリー

代表者

代表取締役社長 板東 浩二

所在地

〒170-6022 東京都豊島区東池袋3-1-1 サンシャイン60 22階

設立

2018年5月

資本金

5.1億円(資本準備金含む)

事業内容

投資事業有限組合等の運用

株主

株式会社NTTぷらら
株式会社海外需要開拓支援機構(クールジャパン機構)
株式会社YDクリエイション
株式会社文藝春秋
イオンエンターテイメント株式会社

ファンド概要

ファンド名

ジャパンコンテンツファクトリー投資事業有限責任組合

無限責任組合員

株式会社ジャパンコンテンツファクトリー

有限責任組合員

株式会社海外需要開拓支援機構(クールジャパン機構)

運用総額

53億円

主な投資対象

グローバル市場向けアニメ・映画・ドラマ・バラエティーなどのオリジナルコンテンツや新しい分野での映像コンテンツの制作を行う事業者等

組成時期

2018年7月

運用期間(予定)

2028年6月までの10年間

運用開始時期

2018年 秋~

(参考)株式会社ジャパンコンテンツファクトリー プレスリリース


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