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学校教育 2018.11.01

アイルランドの教育向けVR企業、米大学にバーチャル教室提供

教育向けVRコンテンツを開発するImmersive VR Education社は、米国・ヴァージニア州のシェナンドア大学と提携を結びました。AR/VRデザイン科学で学位を取得できる同大学と協力し、VR教育プログラムの作成を推進していきます。

教育向けVRの上場企業

Immersive VR Educationは、アイルランドのウォーターフォードに拠点を置くスタートアップです。同社はこれまでに教育機関向けVRの研究開発などを行なっており、アポロ11号の月面着陸を体験する「Apollo 11 VR」やタイタニック号沈没を体験する「Titanic VR」などの教育向けコンテンツを開発してきました。2018年3月には、VR企業として初のIPO(新規株式公開)を行っています。

バーチャル教室プラットフォーム「Engage」

また今回のパートナーシップの中で注目したいのが、同社のバーチャル教室プラットフォーム「Engage」です。「Engage」はソーシャルVRに近いプラットフォームであり、VRヘッドセットを装着し、バーチャルな空間上で受ける授業を作成することができます。すでにオックスフォード大学のような教育機関、イギリスの国営放送BBC等で導入されています。

シェナンドア大学はプレスリリースの中で、「Engage」で作るバーチャルの授業はビジネスから法、緊急医療に至るまであらゆる分野で有効であると記しています。
同大学のイマーシブ・ラーニングセンター事務局長のJ.J. Ruscella氏によれば、「『Engage』によって、我々は全米の企業や組織を支援することが可能です。個人に対する迅速な教育・再教育は喫緊の課題となっています。効率的かつ費用対効果の高い従業員教育が最も望まれています」ということです。

VR教育についてビジョンを共有

一方Immersive VR EducationのCEO David Whelan氏は「当社はいつも、このようなパートナーシップ締結の際には非常に注意を払っています。VR教育の未来について、我々と同じビジョンを持っているかを確認しなければならないからです」と説明しています。そして今回の提携について、「シェナンドア大学からコンタクトを受けた時から、同大学が行っていることを通じて、その将来の姿は明瞭に見えていました。シェナンドア大学とその学生は、当社が提供するものに完全に一致しています」と話しました。

「Engage」はSteamにて早期アクセス版が公開されています。企業向けの研修から教育機関、個人まで幅広いユーザーを対象としています。

https://store.steampowered.com/app/449130/Engage/

(参考)Road to VR
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