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業界動向 2018.09.20

「タイタニックVR」など教育VRの英上場企業、中間決算発表

教育向けVRコンテンツを開発するImmersive VR Educationの完全親会社であるVR Education Holdingsは、2018年上半期の中間決算を発表しました。IPO費用によりマイナス決算ではありますが、今後も新たなコンテンツをリリースし、目標に向けて着実に進んでいる点を強調しています。

教育向けVRコンテンツのスタートアップ

Immersive VR Educationは、アイルランドのウォーターフォードに拠点を置くスタートアップです。同社はこれまでに教育機関向けVRの研究開発などを行なっており、アポロ11号の月面着陸を体験する「Apollo 11 VR」やタイタニック号沈没を体験する「Titanic VR」などの教育向けコンテンツを開発してきました。

中間決算の純損益はマイナスとなりましたが、同社はこれを想定内だとしています。今年3月にImmersive VR Educationは新規株式公開(IPO)を行っており、その関連費用が要因ということです。

また報告では2018年の利益は下半期偏重になり、現在は利益目標の達成に向かっていると説明。特に現金が490万ユーロ(約6.4億円)と潤沢である点にも言及しています。

今後もチャンスをものに

事業のハイライトとしては、8月の「Titanic VR」正式リリース、BBCとの共同制作である「1943: Berlin Blitz」の成功などを挙げています。また第4四半期には、PC向けVR対応の「Apollo 11 」HD版のリリースを新たに計画しています。

VR EducationのCEO、David Whelan氏は決算にあたり次のように述べています。「取締役会も私も、ロンドンAIM市場への上場が好意的に受け取られ嬉しく思っています。また上場後も、さらなるビジネスの進捗を報告できています。成功を収めた『Titanic VR』は今後、米国・欧州のPlayStation向けにもリリース予定です。(中略)我々は今後も、市場のチャンスをものにしていきたいと考えています」

教育へのVR/AR活用は各国で取組が進み、Oculus等の大手企業も注力する姿勢を示しています。

(参考)VRFocus
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