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活用事例 2018.03.06

イグニス、約72億円を調達予定 うち約50億はVRへ

株式会社イグニスは、ドイツ銀行ロンドン支店を割当予定先とする第三者割当新株予約券の発行により、総額72.4億円の資金調達を行う予定であることを発表しました。うち52.4億円はVR空間上でライブを開催・視聴できる「INSPIX」に関する人材採用や拠点立ち上げ、スタジオ建設などに使用されます。

イグニスは説明資料において、AR/VR市場を「世界的に急成長する市場」と位置づけており、同社の重点投資領域としていることが伺えます。

世界的な成長市場にリーチするための投資

本資金調達の使途のひとつである「INSPIX」は2月28日に発表された、バーチャルライブプラットフォームです。株式会社イグニスのVR領域を担当するパルス株式会社が提供を行い、リアルタイムでライブを開催できる仕組みと、ユーザーが世界のどこからでもライブに参加できることを目指しています。

パルスは「INSPIX」の発表に合わせ、中国のタレントマネジメントを行う芸能事務所Unleash Entertainment社と業務提携を行いました。Unleash Entertainmentは、「INSPIX」の開発・運営に係るパートナー企業として、コンテンツ制作・中国での活動支援を行うとしています。

イグニスの発表によると、今回調達する予定の72.4億円のうち、「INSPIX」に関わる投資は52.4億円となる見込みです。内訳は「国内・海外における人材採用等に係る人件費」が22億円、「海外拠点立上げ・専用スタジオ建設などのコンテンツ拡充」が15億円、「ユーザー集客のための広告宣伝費等」が15.4億円となっています。


イグニスのVR事業について

同社のVRに関する他の取り組みとして、2017年5月には、VR上でイベントやライブを楽しめるVRソーシャルルームアプリ「cluster.」の開発を行うクラスター株式会社とパルス株式会社の業務提携契約を締結しています。また同年11月にはVRタレントのマネジメントを専門とする岩本町芸能社との業務提携契約を締結し、VRアイドル市場に参入を行うと発表しました。

そのほか、認知症予防および痛み軽減効果に関するVR技術の応用について、順天堂大学教授との共同研究・臨床試験を開始するなど、複数のVR関連プロジェクトを推進しています。

(参考)株式会社イグニス:IR情報


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