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企業動向 2023.09.01

HTCが「VIVE Business+」の日本展開を開始。法人向けのXRデバイス管理サービス

HTC NIPPON株式会社が、法人向けXRデバイス管理サービス「VIVE Business+」の日本展開を開始しました。「VIVE XR Elite」向け(1種類)と「VIVE Focus 3」向け(3種類)の4プランが用意されています。


(出所:HTC)

「VIVE Business+」は、同社が提供する「VIVE Business」の新ソリューションです。最新機種に当たる「VIVE XR Elite」向けのスタンダードプランに加え、一体型の「VIVE Focus 3」向けにスタンダード、プロ、アルティメットプランが用意されています。

「XR Elite」「Focus 3」を法人でより使いやすく

発表によれば、どのプランにも共通する主なサービス内容は次の通りです。

  • 基本設定(ユーザーの役割/権限管理、組織設定、Wi-Fi設定)
  • QRコードスキャンによるデバイス管理(グループ別の追加・削除・一括設定)
  • キオスクモード(コンテンツ選択や外部接続の制限、チュートリアル表示など)

これらに加えて、デバイスの設定・管理をリモートで行える「Control Over The Air(COTA)設定」も利用できます。さらに、簡易な体験イベントやトレーニング利用を想定した「ビジュアルオドメトリ(Visual Odometry:VO)モード」も利用できます。

「Focus 3」上位プランはより柔軟なカスタマイズも

「VIVE Focus 3」向けのプロプラン、アルティメットプランは、システムレベルの遠隔管理やユーザー操作の制御も行えます。ユーザー独自のコンテンツ提供に適した変更もできます。

  • デバイスの再起動、シャットダウン、ワイプなどのリモート管理
  • 一部のメニュー表示・通知やボタン操作の無効化
  • ハンドトラッキング、ドリフト防止、マーカーによる位置調整(VOモード専用)
  • 起動時のロゴ・アニメーション変更(アルティメット限定)
  • 独自アプリ(.apkファイル、.obbファイル等)のクラウド管理(アルティメット限定)

これらに加えて、VIVEロケーションベース拡張ソフト(LBSS)が「VIVE Business+」から利用可能になりました。ロケーションベースVRやXRシミュレータ用途で、より広範囲のプレイエリアを設定したり、複数デバイスでエリアマップを共有できます。

保証&サービスの商用ライセンス購入が必要

「VIVE Business+」を利用するには、VIVEビジネスアカウントを作成し、デバイス購入から90日以内に「VIVEビジネス保証&サービス(BWS)」を購入したうえで、保証対象のデバイス登録が必要です。アカウント作成保証の有効化の手順は、サポートページに公開されています。


(出所:HTC)

(参考)プレスリリース


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