株式会社博報堂DYホールディングスとAR企業のMESONは、現実空間をデータ化する技術「デジタルツイン」を用いた、コミュニケーション体験プロジェクト「GIBSON」を開始しました。VR/AR、センシング技術を活用することで、人・モノ・環境情報がリアルタイムに共有され、遠隔地にいるユーザー同士がまるで同じ空間にいるような体験を提供します。
(左:現実空間でARデバイスを通してVRのユーザーが目の前に見えているイメージ。右:VR空間で現実世界のユーザーが目の前に見えているイメージ)
デジタルツインは、現実空間をデータ化し、現実と同じ環境をバーチャル空間に再現する技術です。分析や予測を可能にするとして活用されています。
「GIBSON」は、デジタルツインを用いて、バーチャル空間にいるユーザーと現実でARデバイスを使用するユーザーが同じ空間を共有できる体験を提供するプラットフォームです。センシング技術などを活用することで、リアルタイムにお互いがいる環境を共有しながらコミュニケーションが可能とのことです。
遠隔地からVRで観光やライブ、ショッピングを体験
両社は「GIBSON」によって可能にな、以下の3つコミュニケーション例を紹介してます。
VR空間上で新たな観光プログラム
観光客は遠隔地からVRデバイスで「GIBSON」に接続し、VR空間に再現された実際の観光地を歩き回りながら、同行者や現地にいる人とのコミュニケーションを行う。
現実とVRの両方から参加できるイベント・ライブ体験
イベントやライブ参加希望者は、遠隔地からVRデバイスで「GIBSON」に接続してVR空間の会場へ参加。密な空間を作ることなく、現地でイベントに参加している人とコミュニケーションをとる。
遠隔地からVRでショッピング
ユーザーは遠隔地からVRデバイスで「GIBSON」に接続し、VR空間に再現された現実のショップに入店。現地の店員との会話や店頭にある商品の確認、購入が可能とのことです。
AR活用のコミュニケーション体験に注力
博報堂DYホールディングスとMESONは2019年10月からARを活用したコミュニケーションに関する共同研究を実施中。2020年6月には、AR/MRデバイスが普及した時代のコミュニケーションをコンセプトにした、ARアプリを開発しています。