米国のスタートアップGridRasterは、250万ドル(約2.6億円)の資金調達を行いました。クラウドベースのプラットフォームを通じて、モバイルデバイスでのXR体験向上を目指します。
主要顧客は製造業や防衛産業
GridRasterが手掛けるのは、クラウドベースのXR(AR/VR/MR)プラットフォームです。エンタープライズ向けに、モバイル機器で高品質なXR体験を実現しようとしています。自動車や航空機器の製造業、防衛産業等が主な顧客です。
GridRasterは、分散型のエッジコンピューティング技術(※)や低遅延のリモートレンダリング、そして3次元人工知能(3DAI)を活用。モバイル端末向けにもハイクオリティなXR体験を提供し、AR/VRソリューションの普及を進めます。
(※ネットワーク上でユーザーに近い位置にサーバーを配置し、負荷の軽減と通信の低遅延化を図ることを指す)
開発推進と顧客サポート充実へ
今回の資金調達には複数のベンチャーキャピタルが参加し、創業以来のGridRasterの累計調達金額は570万ドル(約6億円)となりました。同社は資金を用いて、製品開発の推進、カスタマーサポートの充実を図ります。また航空、防衛、自動車といった主要顧客の市場に対し、XRソリューションの開発を進めます。
(参考)FinSMEs