Googleは、ヘッドマウントディスプレイ「Mirage Solo」で利用可能な、モーションコントローラが開発者のもとに到着し始めています。
3DOFから6DOFへ―Google HMDのコントローラの進化―
「Mirage Solo」は、GoogleとLenovoが共同開発したスタンドアローンのVRヘッドセットです。スマートフォンより小さな、手にフィットするサイズのコントローラにより、視線の方向や入力操作が可能となっていました。
Googleは2018年9月に、元々回転しかできなかった3DOFコントローラに加えて、手を自由に動かせる6DOFコントローラについて発表、米国内限定で開発者を募集していました。ようやくこの12月に開発者向けの出荷が始まった模様です。
コントローラのトラッキングのため、6DoFコントローラにはは新しく球体のトラッキングボールがコントローラの頭部に付いています。
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利用者の感想
Agile Lens社のAlex Coulombe氏は開発者キットを受け取った開発者の一人です。
同氏はTwitterで、コントローラがトラッキング可能な範囲は非常に広く、トラッキングの精度はマイクロソフトのPC接続型のVRヘッドセットと同程度だと満足げに話しています。
If you don't have the faceplate plugged in, everything is normal. As soon as you plug it in, the controllers just appear (sometimes at the wrong place for a moment). From there you can go about your business naturally like in any desktop #6DoF experience.#VR #Daydream #DevKit pic.twitter.com/e7T66VaQVd
— Alex Coulombe (@iBrews) 2018年12月19日
また、同氏はさまざまなVRアプリで本コントローラを試したところ、実に忠実にコントローラ位置をトラッキングできていると話しています。
When does the tracking fail, you may ask? Primarily anytime the controllers obstruct each other. Not a big problem– few applications I can imagine where you'd really need to cross your hands over each other. Just be mindful.@GoogleARVR #Daydream #6DoF #DevKit pic.twitter.com/xSLXFOfoHh
— Alex Coulombe (@iBrews) 2018年12月20日
一般販売への期待と、スタンドアローンHMDの未来
Googleの6DOFコントローラは、まだ課題があるものの、その性能は十分だと言えそうです。本コントローラが販売日は未定で、多くのVRファンにとってその発表が待ち遠しいものです。
同じ一体型VRヘッドセットには、2019年春に発売されるOculus Questが6DoFコントローラが付属しています。また、HTCの一体型VRヘッドセットVIVE FocusもMirage Soloと同様に開発者向けに6DoFコントローラの提供を始めています。2019年は一体型VRヘッドセットでの6DoFコントローラの利用に注目が集まりそうです。
(参考)UploadVR