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投資 2019.11.15

フィンランドのソーシャルVR企業が約4.2億円調達、研修や教育にも

フィンランド・ヘルシンキのスタートアップGlue Collaborationは、シードラウンドで累計350万ユーロ(約4.2億円)の資金調達を完了しました。同社が手掛けるビジネス向けソーシャルVRの、さらなる開発を進めます。

Glue Collaborationは2017年設立。現在の社員数は30名で、フィンランドのヘルシンキを拠点としています。今回の資金調達には複数のベンチャーキャピタルやファンド、及び同国の技術開発向け公的資金提供機関である、ビジネス・フィンランドも参加しました。

セキュリティやプライバシーにも対応

同社が開発するのは、ビジネス向けのソーシャルVRプラットフォームです。アバターを通じて、会議やデザインレビュー、教育やトレーニングといった幅広いタスクをVR内で行うことができます。ミーティングを円滑に進めるために、ポストイットメモやホワイトボード、フリーハンドで3D描画を行うツールも備えています。VR空間のデザインは、顧客ごとにカスタマイズが可能です。

Glue社によれば、プラットフォームの活用により出張旅費をカット。また二酸化炭素排出量の削減や、長時間の移動、宿泊をなくすというメリットも見込めるということです。
またこのプラットフォームの特長として、「最も要求水準の厳しいグローバルなエンタープライズユーザーの、セキュリティ、プライバシー、信頼性、利用可能性に関する基準を満たす」という点を強調しています。

原稿執筆時点で対応するデバイスは、HTC Vive、Oculus Rift、Oculus Quest、Windows Mixed Reality(Windows MR)の各ヘッドセット。加えてデスクトップPCやモバイル機器でも利用ができます。

VR会議システムは、日本でもSynamonの「NEUTRANS BIZ」他、NTTデータが開発を行っています。

(参考)Road to VR
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