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活用事例 2021.06.08

ファミマが遠隔操作ロボットを実店舗導入、オペレーション自動化ねらう

株式会社ファミリーマートとTelexistence株式会社(TX)は、TX製ロボットとAWP(Augmented Workforce Platform/拡張労働基盤)のファミリーマート店舗への導入を2021年10月より開始します。遠隔操作ロボット技術を活用した新たな店舗オペレーション基盤の構築を目指す、としています。

この取り組みは、ファミリーマートが2019年11月より参画する経済産業省の「ロボット実装モデル構築推進タスクフォース」の一環でもあり、ロボットを活用した店舗の省人化や新しい店舗オペレーション基盤の構築を目指す、としています。

TXはVRやテレイグジスタンス技術、ロボティクス、通信、触覚、AIなどのテクノロジーを駆使して遠隔制御ロボットの開発する企業。テレイグジスタンス技術とは、人間が遠隔地に実際に存在しているかのような臨場感を持って作業やコミュニケーションを行うための技術です。

ファミリーマートとTXは2020年6月より遠隔操作ロボット技術を核にしたコンビニエンスストアチェーンの店舗運営プラットフォームの開発に向けて協業を行っています。

遠隔ロボット操作でペットボトル飲料の陳列業務の検証

今回導入される「ファミリーマート経済産業省店」は、TX製の半自律型遠隔操作ロボットが店舗のバックヤードでの商品補充業務を行います。

まずは、業務量の多い飲料売場のペットボトル飲料の陳列から遠隔ロボット操作による業務を開始し、陳列速度や精度の検証を行います。検証後、多店舗展開が可能な取り組みについては、ファミリーマート全店への順次導入を検討するとのことです。運営はTXと遠隔操作オペレーションを担うTXの子会社であるModel-T Operations株式会社が行います。

この取り組みにより、両社は工数が大きい商品陳列業務を遠隔操作化・自動化することで、店舗の省人化や物理的な店舗立地に制約されないスタッフ採用が可能になり、ロボティクスを軸にした新しい店舗オペレーション基盤の本格導入を推進します。

また、ロボットを導入しやすい環境を継続的に模索することにより、生産性の向上や非接触化、利用客の利便性向上と店舗従業員のオペレーション負荷の軽減などの実現の加速を目指す、としています。

ファミリーマートではVR研修の実証実験も

ファミリーマートでは、これまでにVRを活用した社員研修プログラムの実証実験も実施しました。1店舗オペレーションの習得に要する教育時間を1人あたり約60時間の削減に成功しています。

(参考)株式会社ファミリーマート ニュースリリース


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