フェイスブックが、スマートスピーカーAlexaやiOSのSiriのような、ユーザーの音声入力に反応して様々な作業を行ってくれる音声アシスタントの開発を進めていることが判明しました。この情報は、アメリカのニュース専門報道局CNBCが第一報を報じたもの。
同メディアによると、フェイスブックは自社製の音声アシスタントを開発し、先行する企業に対抗することを計画しているとのことです。
フェイスブックも報道を認める
フェイスブックによる音声アシスタント開発の第一報は、2019年4月17日に報じられました。その後、米メディアReuters reportがCNBCとは別にフェイスブックに対して確認を行ったところ、同社は開発報道を事実と認定。スポークスマンが以下のようなコメントを行いました。
我々は音声・AIアシスタントの開発を現在進めています。(アシスタントは)将来的な新製品を含む、PotalやOculus系ヘッドセットといった弊社の家庭用AR/VR関連製品で使用されることが計画されています。
2019年4月現在、フェイスブックが開発中の音声アシスタントの詳細は不明です。
なお、現在フェイスブックの社内部門となっているOculusは、過去(2017年)に「Oculus Voice」という音声アシスタントサービスをリリースしています。同サービスの機能は、現在の音声アシスタントと比較すると機能が限定的でした。「45分後に夕食を作り始めることを知らせて」といった、Alexaなどが行える通知機能は有していませんでした。
ARと音声アシスタント
音声アシスタントとAR(VR)を組み合わせる取組は2019年4月現在、世界各国で行われています。カナダのスタートアップNorthは、Alexaとの連携が可能なスマートグラス「Focals」を2018年10月に発表しました。
また2018年11月にはAlexaと連携して使用する、スマートフォン向けARアプリがアデルフィ大学の技術者、Scott Finkelstein氏によって開発されました。同氏のアプリは、Alexaに「雨を降らせて」と音声入力することで、端末の画面上に雨のアニメーションが表示されるなどの機能を有します。
(参考)Road to VR
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