米国の技術者が、アマゾンの音声AIアシスタントAlexaを使って操作するARアプリを開発し、ツイッターで公開しています。アップルのARプラットフォームARKitを利用した2つのデモは、企業を超えてデバイス同士が連携する自由な世界を見せてくれます。
ARの雨やキャラクターのダンス
デモ動画を公開したのは、アデルフィ大学の技術者、Scott Finkelstein氏です。1つ目のデモで、同氏はAlexaに話しかけ”augmented weather systems(AR天気システム)”を起動。そして「雨を降らせて」と言うとAlexaが応答し、iPhoneのカメラ越しに、室内で雨のアニメーションが映し出されます。
2つ目のデモ動画では、Alexaは指示に答えてギタリスト ディック・ディルのヒット曲「Misirlou」を流します。それと同時に、ウサギのARキャラクターをダンスさせたり、Finkelstein氏の指示でダンスを止めたりすることもできます。
Siriでも実現可能
アマゾンとアップルのデバイスは、「IFTTT(イフト)」と呼ばれるサードパーティサービスに対応しており、連携することができます。Finkelstein氏によれば、AlexaはYes/Noのフラグをサーバーに送信。アプリがスクリプトをチェックし、予め指定されたARKitのアクションで応答するといいます。
似たようなアプリは、iOSやmacOS向けAIアシスタント「Siri」の音声アシスタント機能でも開発が可能だと考えられます。一方でこのデモが示すのは、ARKitは他社の音声アシスタントにも対応できるという事実です。
Finkelstein氏はツイッターで、「私はアップル(のデバイス)が好きですが、同じようにAlexaも気に入っており、家ではSiriよりも頻繁に使います。アップルのスマートスピーカー”HomePod”を使うようになれば考えが変わるかもしれませんが」とコメントしています。
(参考)Next Reality