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MoguraVR

2018.10.02

VR触覚デバイス「EXOS Wrist DK2」が提供開始。その進化具合をレポート!

exiii(イクシー)株式会社は、10月2日にVR触覚デバイス「EXOS Wrist DK2」の提供を開始します。「EXOS Wrist」は手首に装着し、VR空間の物体に対し手で触っている感覚を再現するデバイスです。

2018年2月28日には「EXOS Wrist」DK(Development Kit/開発者キット)の1が公開されましたが(その時のレポート記事はこちら)、この度はそのDK2が発表されました。「重さから離れたことで重さを体験できるようになった」、進化したEXOS Wristと今後の展開について、開発者インタビューも交え体験レポートをお送りします。

「EXOS Wrist DK2」とは

「EXOS Wrist」は、手首から手に装着し、手の触覚を再現するデバイスです。手首にあるモーターで手に対して掌背屈(前後方向)と橈尺屈(左右方向)の二方向へ力の提示をすることで、VR内のオブジェクトに手全体で「触れる」感覚を再現しています。手首への力で手の触覚を作り出しているのがポイントです。

(EXOS Wrist DK2)

【YouTube PV】

https://www.youtube.com/watch?v=7AjKKttW_nw

前回のEXOS Wrist DK1からの大きな進化ポイントはその軽さ。仕様を見直し設計を刷新、モーターなどパーツの選定を吟味することで、DK1(VIVE Tracker含む)と比較すると約1/3となる350グラムへと軽量化が図られました。


(こちらは前回のEXOS Wrist DK1)

それに伴い、DK1よりもスマートな形状になり、より手に寄り添った形になっています。また、ベルトが装着しやすくなったり、体に触れる部分を耐水性のゴムにすることで汗を吸わないようになったりと、様々な面で使いやすさが向上しています。


(装着は手、手首、腕の3箇所を汗を吸わないゴムのベルトで固定する形で行う)


(DK1と異なり、ベルトの先の留め具をひっかけるだけで機器の固定が可能)


(このように身に着けると……)


(モーターにより手首に力が与えられ、手の触覚を感じることができます)

EXOS Wrist単体ではなくVRハンドコントローラを組み合わせて使用する前提であるのもDK1との違い。そのため、VIVE TrackerなどのポジショントラッキングデバイスをEXOS Wristに装着する必要がなく、より手首への負担が少なくなっています。


(今回はEXOS Wrist DK2を装着し、VIVEコントローラーを持って体験しました)

硬さ・重量・質感を感じられるようUnity用SDKもアップデート。デバイスの軽量化ともあわせて、よりリッチな触覚表現ができるようになりました。

また、デバイスの設計の見直しは使い勝手だけでなく、製造のしやすさにも向けられています。DK1では複雑な構造ゆえに提供数に制限がかかっていたのですが、DK2は生産性が向上し、より多くのユーザーに提供できるようになったということです。

「触覚の快楽」を再認識

ということで、EXOS Wrist DK2 & VIVEの組み合わせにて触覚デモを体験してきました。まずは、オブジェクトを手を使って押してみるデモ。VR空間の机の上には、硬めのゴム、金属、そして謎の材質のキューブが並んでいます。


(左からゴム、謎の材質、金属のキューブ。ゴムと金属は表面に凹凸があります)

左の硬めのゴム素材のキューブを上から押してみると、確かにあの「硬いんだけど、でもかすかにゴムの弾力性がある」感覚がありました! そして表面を指で撫でてみると、その凹凸が指に伝わってきます。

右の金属のキューブも同じように触ると、ゴム素材のキューブとは異なる、コンコンと耳に聞こえてくるような硬さを感じます。文字の出っ張りもあるように感じます。なお、この触ってる感覚は、VR空間の物体の形状やテクスチャなど視覚情報があるほうがより強化されるとのことです。やはりマルチモーダルは大事ですね。

そして、真ん中の白い物体。指で触るとなんとズブズブと沈んでゆくのですが、ある所からは反発力があって押し返されるという感じです。風船とは違って最初は物体が手を引きずり込む感覚があり、でも手を押し込むとプリンのように物体の方が動くのではなく手を押し返してくる。なんだこの物体! 触覚での快楽を堪能してしまいました。VRすごい!

https://www.youtube.com/watch?v=A-QUpnNpDAk

(解説音声とともに、画面左下のモニターの様子もご確認ください)

次は、VR空間にあるボタンUIのデモ。ボタンを押したり動かしたりすると空間上のオブジェクトが変形するというものですが、ボタンを押すとちゃんとボタンから押し返そうとしている感覚が再現できています。現実空間でもボタンがあるとついつい押しちゃうじゃないですか。(押しますよね、みなさん!)

……ええ、VR空間でも気持ちよくて何度も押してしまいました。

https://www.youtube.com/watch?v=4dYy2rMEIWA

続いて、前回もあった鎖分銅のデモにも挑戦。鎖が持ちあがる前はそこまで重さを感じないのですが、鎖が全部持ち上がって鉄球が台から離れるとズシっとした重さを感じます。
そして持ち上げ頭上で振り上げると……遠心力がすごい! しっかりと前後左右に手を持っていかれる感覚がありました。このリアルさはゲームとかで使ってみたいですね。

https://www.youtube.com/watch?v=aiy228QHixY

最後は、これまたDK1の時もあった銃による射撃のデモ。前回も銃を撃った時の反動を手から手首から感じたのですが、DK2ではデバイス自体が軽くなったことで、よりダイレクトに反動を感じられるようになりました。軽量化は使いやすさだけでなく、触覚の再現度の向上にも効果があるようです。

https://www.youtube.com/watch?v=SGDguoSJzbk

DK2の進化は、体験の質の向上とユースケースの拡大と

デモ体験の後、exiiiのCEO・山浦博志氏とCOO・金子大和氏に、EXOS WristがDK2になりどのように進化したかを伺いました。


(左から、exiiiの山浦博志CEOと金子大和COO)

――今回「DK2」となったことで、どう変わりましたか。

山浦氏:
一番大きいのが、重量の変化ですね。前回が900g以上だったのが、今回350gになり、両手につけたり、長時間付けたりすることが可能になりました。

――軽量化を実現できた最大の要因は、どのようなところでしょうか。

山浦氏:
モーター部分が一番大きいですね。モーターと駆動系の一からの見直し、調達先の選定で。
金子氏:
ユーザーの皆さんからいただいたDK1のフィードバックは”重い”というのがとにかく多く、それ以上のフィードバックがなかなか得られなかったので、次のデバイスの開発では軽量化に重きを置いて開発しています。

――軽量化以外の改良点はありますか。

山浦氏:
質感などの表現を新しいSDKで実現できるようになりました。
金子氏:
前回は重さなども入れていたのですけど、デバイスの重量の都合上、VRでの重さの違いが分かりにくかったんですね。再現は難しかったのですが、今回軽くなったことによって、シミュレーションやトレーニングで使う際に見てなくても”持った” ”持ってない”というステータスが触覚で分かるようになったというところが一歩現実に近づいたかな、と思います。

――体験してみて、オブジェクトの凹凸を細やかに感じることができました。

山浦氏:
こちらはソフトウェアのアップデートで実現できたところですね。加えて、数量をちゃんと確保したんですよ。今回は申し込んだ方にちゃんと提供できるようになりました。
金子氏:
台数が揃ったので、これまで主に製造業に提供していたのですが、ユースケースの拡大というのも目標の一つとしたいと思っています。ゲームなどのエンターテインメントにも踏み込んでいければと。

――台数が揃えられたというのは、生産コストが下がったということでしょうか。

山浦氏:
そうですね。部品を安くしていったというよりは、ちゃんと複数台作るための設計になっています。

――ものを作るとき、プロトタイプは「とりあえず作れればいい」といった雰囲気になりますが、今回は作りやすい構造になっていて、そこは軽量化とはまた別の進歩でもあるということですね。どのように変化したのでしょうか?

山浦氏:
前はモーターを入れて、ギアを入れて、そこをしっかりと合わせて、ワイヤーは奥から手で差し込んで……といった工程があったものを、普通に組み立て作業の人に担当してもらえるような状態になりました。今まではほぼ自社で作っていたものが、外の工場でつくれるようになったんです。

――では、DK1の時よりも気軽に手に入れられるような形に。

金子氏:
前回はアーリーディベロッパーの人と関係性を持ちたい、といったところがありましたが、今回はなるべくそれを避けるようにしているイメージです。DK1の時からジワジワとお客さんから問い合わせをいただいていて、エンタメ系は最近だとVTuberに関連する相談がすごく多いですね。握手会をしたいとか。一対一でコミュケーションがとれるというのがVTuberの強みだったりしますけど、そこに触覚を足したいという。新しいユースケースが模索できる機会かなとも思っています。

――今後としてはお客さんの反応を見て、DK3なのか、製品版なのか、進化させていくと。

山浦氏:
そうですね。製品版に向けて……今後も楽しみにしていてください。


(exiii社内。2018年2月にDK1の体験で伺ったときよりもメンバーが増えていました)

10月4日にはデモ体験も!

今回レポートしたEXOS Wrist DK2ですが、10月4日(木)に東京・秋葉原のAKIBA_SQUAREで開催される「VR/AR/MRビジネスEXPO TOKYO」のHTC Nipponブースにて出展、EXOS Wrist DK2を使ったデモが体験できるとのこと。チケット枚数には限りがありますので、気になる方はお早めにお申込みください。申し込みはこちらのリンクから。

製品概要

仕様

・モーター数: 2
・モータートルク: 20[N・cm]
・通信: USBシリアルの有線接続、または Wi-F i での無線接続
・重量: 350[g]
・電源: バッテリー
・バッテリー: 11.1[V]/ 980[mAh]
・連続駆動時間: 2.5[h]

販売形態

通常販売︓⽚⼿ 600,000円(税別)
・デバイス本体
・6ヶ⽉間の動作保証
・メールによるサポート

サブスクリプション︓⽉額 ⽚⼿ 50,000円(税別)
・デバイス本体の貸出
・故障時の無償修理・交換対応
・メールによるサポート

Webページ

https://exiii.jp/
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この記事を書いた人

tabata hideki
「ゲームと社会をごちゃまぜにして楽しんじゃえ」がモットーの、フリーのコンテンツ開発者。節電ゲーム「#denkimeter」の開発担当だったり、最近はVRコンテンツも作ってます。 本業は、アイマスP(アイドルマスターのファン)を。

Twitter:@hitabataba

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