株式会社エスキュービズム、株式会社タッグ、共同印刷株式会社は、バーチャルコマースを実現するパッケージシステム「EC-Orange VR」を共同開発しています。
ベースとなるのは、エスキュービズムの既存システム「EC-Orange」。ECサイトをオープンするための基本機能を取り揃えたパッケージです。
このパッケージの提供を通し、「ネットとリアルの融合」を推進してきたエスキュービズムが、インターネット上でのショッピングをより「リアル」な体験として提供するため、VR技術において特許を持つタッグ、画像認識技術を持つ共同印刷の2社と共同で開発することとなったのが「EC-Orange VR」です。
本システムで実店舗をバーチャル化することにより、店舗を訪問せずに、VR空間上の店舗でショッピングができるようになります。バーチャル空間でカート機能、決済機能を連携させ、簡単に製品を購入できるとのこと。画像は10億画素(1ギガピクセル)で作成されており、画面の切り替えがなく4,000倍まで拡大することができます。商品の質感や、ディテールを確認することも可能です。
商品とWebサイトとの連携には、共同印刷の画像認識技術「FullScanCode」を使用します。VR天球画面上で商品を認識・特定して商品登録ができるほか、季節物商品などの棚の入れ替えもできます。
例えば店舗で買い忘れがあっても時間がなく再訪できない方、遠隔地に居住する方、高齢者、障害がある方なども、自宅にいながらにして仮想店舗での購買が可能になります。多言語に対応しており、訪日外国人も不便なく買い物をすることができます。
機能としては今後、バーチャル空間上でのサイネージ、動画配信、クーポン配信、ゲーム要素の導入なども予定しているようです。これらは実店舗では実現が難しく、バーチャル空間ならではのメリットです。
スケジュールとしては、2017年9月にモデルケースのプロトタイプリリース、2017年中にパッケージ販売予定。なお、9月にリリースされるプロトタイプ開発に合わせ、数件の先行事例契約も受け付けているとのこと。
(参考)
プレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000168.000001538.html