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業界動向 2021.09.15

難聴者向けに会話を字幕表示 大日本住友製薬とピクシーダストテクノロジーズがスマートグラス開発へ

大日本住友製薬株式会社ピクシーダストテクノロジーズ株式会社(PxDT)は、難聴者支援スマートグラスに関する共同研究開発契約締結を発表しました。両社は、発話者と発話内容を字幕で表示するスマートグラスを開発し、難聴者のコミュニケーション支援を目指すとしています。

会話内容を可視化

大日本住友製薬とPxDTによれば、難聴者は国内で約 1,460 万人と推定されており、コミュニケーションツールとして補聴器を使用することが多いとのこと。両社は、「会議などの場面で複数人が同時に発話すると、発話者が誰か分かりづらい、発話内容が聞き取りづらいといった課題がある」としています。大日本住友製薬とPxDTは、難聴者支援スマートグラスの要素技術およびプロトタイプの開発を行い、プロトタイプを用いた難聴の方々へのインタビューを通じて、難聴者支援スマートグラスに対する社会的ニーズがあることを確認したとのこと。

補聴器で解決困難な壁をスマートグラスにより解消

両社は、「補聴器では解決が困難な難聴者のコミュニケーションの壁を、ユーザビリティに優れた難聴者支援スマートグラスにより解消し、難聴者が十分に能力を発揮できる社会の実現を目指す」としています。

メガネ型デバイスにテキストを表示する試みとしては、日本国内のスタートアップSpaciaが開発中の「見える補聴器」があります。今後、スマートグラス・ARグラスの小型軽量化が進むにつれ、注目の集まる分野となるでしょう。

(参考)プレスリリース


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