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投資 2021.06.08

VR/AR向け音響も手掛けるスウェーデンのDirac、約20億円調達

スウェーデンの音響技術企業Diracは、1.5億スウェーデン・クローナ(約19.8億円)の資金調達を行いました。同社はVR/AR向けオーディオ技術も手掛けており、ハードウェアだけでなくソフトウェアの力で音響の新時代を切り開きます。

広い業界へ音響技術提供

Diracはスウェーデンののウプサラ大学の研究機関を母体とし、2001年に創業。高い音質改善の技術力に定評があります。ソリューションを提供する業界は広く、車載オーディオや劇場用音響機器など多数のメーカーが採用。日本国内向けには車載機器メーカーのパイオニアが総代理店を務めています。

同社はモバイルデバイスやゲーミング機器、VR/AR向け音響技術も手掛け、ゲーミングヘッドフォン用に「Dirac 3D audio」を開発。「VRヘッドセットと組み合わせれば、高い没入感が得られる」と謳います。

Dirac社CEOのPeter Friedrichsen氏は、「当社は、音響の未来は数多くのソフトウェアの上に成り立つと確信しています。そして今回調達した資金を通じて、Diracをあらゆるプラットフォーム、デバイス、環境にまたがる、音響業界におけるイノベーションの担い手にしていきたいです」と説明しました。

資金調達を受け、同社の企業価値は12億スウェーデン・クローナ(約159億円)に到達。「これまでハードウェア主導であった音響技術の進化にソフトウェアで切り込み、パラダイムシフトを起こす」と語りました。

大手各社の動きも

VR/AR向け音響技術の動向については、こちらの記事でも取り上げています。

(参考)Dirac


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