メタバースプラットフォーム「Decentraland」が、デイリーアクティブユーザー数(DAU)をめぐってブロックチェーンに関する分析を行うDappRadarに反論、数値の訂正を要求しました。DappRadarは数日後に誤りを認めています。海外メディアPC Gamerが報じました。
「Decentraland」は、ブロックチェーン技術を用いたプラットフォーム。他ユーザーとのソーシャル体験を楽しんだり、構築されたコンテンツで遊ぶことが可能です。バーチャル空間内の土地を暗号資産(主にイーサリアム)で購入もできます。
一方、分析を行ったDappRadarは、2018年設立のリトアニアに拠点を置く企業。DeFiやNFT、ゲームに関連するアプリのプラットフォームストアを運営し、イーサリアムを含む10以上のブロックチェーンに関するデータ分析も行っています。
間違ったDAU報告にTwitterで反論
先日、DappRadarは「Decentralandの日間アクティブユーザー数は38人、ピーク時でも657人しかいない」と報告しました。この分析結果を受け、Decentralandは公式Twitterで反論。「一部のWebサイトは、特定のブロックチェーンにおける取引を行うユーザーのみを追跡し、その数をデイリーアクティブユーザーとして報告していますが、これは不正確です」と投稿。9月のユーザーデータを引用しつつ、月間アクティブユーザー数(MAU)が56,697人であることを示しました。
Lately, there has been a lot of misinformation on the number of active users of Decentraland. Some websites are tracking only specific smart contract transactions but reporting them as daily active users DAU, which is inaccurate.
— Decentraland (@decentraland) October 7, 2022
加えて、Decentralandは公式ブログを更新し、アクティブユーザー数の算出方法を公開。同社は「Decentralandのユーザーの多くはリピーターであり、彼らはDecentralandのコミュニティで、定期的に時間を過ごしています」とコメントしています。
Decentralandの反論を受け、DappRadarは「ブロックチェーンエコシステム以外の活動についてユーザー測定していない」事を認めました。今後はDecentralandチームと協力して、より正確なユーザー分析を報告するように取り組む、と公式サイトで発表しています。