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メタバース 2021.09.20

バーチャルSNS「cluster」とは? 注目のワールドやおすすめの楽しみ方を紹介!

「引きこもりを加速する」という珍しいコンセプトを掲げ、バーチャル上に新たな社会やコミュニティーを作ろうとしているサービスがあります。その名はバーチャルSNScluster。VRヘッドセットや、PC、スマートフォンで気軽にアクセスでき、バーチャルイベント会場やユーザー同士の交流空間として活用されています。

本記事では、バーチャル渋谷のようなワールドや音楽ライブ、ゲームワールド制作など、clusterで出来る魅力的な体験をたっぷりと紹介します。

目次

1.clusterってどんなサービス?
2.clusterで出来ること
3.代表的なワールド
4.ワールド作成とゲームワールド
5.まとめ

clusterってどんなサービス?

ユーザーが3Dアバターを選んでバーチャル空間に入り、公開されているワールドを散策したり、イベントや音楽ライブに参加したりできるサービスです。また、ユーザー同士がフレンドとなり、チャットや音声でコミュニケーションできます。さらにPC版ではVRヘッドセットで入場することで、より高い臨場感を味わえます。

サービス開始当時は、バーチャルイベントプラットフォームとして、VRライブなどの3Dイベントの開催などを中心にサービスを展開していました。2020年3月にはスマートフォン版をリリース。その後「バーチャル渋谷」ポケモンバーチャルフェストなどの大型ワールドやイベントを公開し、バーチャルSNSとして新たなスタートを切りました。

類似サービスの「VR Chat」と比較すると、アバターでワールド探索やコミュニケーションを楽しむなどの部分は共通ですが、スマートフォン版アプリがあるのはclusterのみです(2021年9月現在)。

VRChatの詳細はこちら。

スマホ版の詳細とアカウント作成はこちら。

clusterで出来ること

ワールドに遊びに行く

clusterには企業や個人ユーザーが作ったワールドが多く用意され、自由に遊びに行くことができます。バーチャル渋谷のように街の一角を再現した大規模のものから、バーのように狭い空間でまったり過ごせるものまで、スケールはさまざま。なかには、お化け屋敷のようなワールドや、みんなで謎解きゲームのできるワールド、アバターを操作してゴールを目指すアスレチックワールドなどもそろっています。

各ワールドはメニューから検索できますが、clusterのロビーには今週のおすすめワールドが掲載されているので、迷ったらそこから選んでみるのも良いでしょう。好きな場所を「いいね」したり、写真撮影したりして、観光気分を体験できます。気になる空間をひとりで探索するのも良し、フレンドを呼んで交流するのも楽しいはず。

イベントやVR音楽ライブ

clusterでは企業や有志による多くのイベントが開催されています。無料イベントは誰でも開催でき、URLを知っているユーザーのみが入室出来る限定公開イベントも実施できます。また、チケット販売やバーチャルギフトなどによるマネタイズシステムも用意されています。


(2019年 輝夜 月 LIVE@ZeppVR2より)

VR音楽ライブもこれまでに多数開催されてきており、バーチャルタレントやリアルアーティストなどが出演しています。3月には「バーチャル渋谷」にライブハウス「SHIBUYA UNDER SCRAMBLE powered by au 5G」がオープンし、100組以上のアーティストが集合したことで話題となりました。

好きなアバターを使う

clusterでは5種類の公式アバターが用意されており(人型4種・ロボット型1種類)、好きなものを利用できます。見た目をこだわってみたい人向けにカスタムアバター機能も搭載されており、VRMというファイルフォーマットにより、自分でモデリングしたアバターをアップロードできます。3Dモデル作成アプリVRoid Studioで作成するという選択肢もあります。

カスタムアバター設定の詳細はこちら。
clusterヘルプ カスタムアバター

モデリングは難しいという方には、バーチャル配信アプリ「REALITY」とのアバター連携がおすすめ。REALITYでカスタマイズしたアバターの姿のままclusterに入れます。

他にも、現実の渋谷のスポットで全身を撮影し、その姿をアバターとして使えるシステム「AVATARIUM(アバタリウム)」が今後採用される予定で、これにより、アバターの選択肢は大幅に増えます。

コミュニケーションを楽しむ

clusterでは他のユーザーとのコミュニケーションも楽しめます。登録したフレンドのいるワールドに直接飛ぶこともでき、音声やエモーションで対話が可能。アップデートにより、表情切り替えやエモーションも出来るようになりました。さらにVRデバイスなら、コントローラーでの身振り手振りも可能です。

代表的なワールド

バーチャル渋谷

バーチャル渋谷は、「渋谷5Gエンターテイメントプロジェクト」の一環として公開された、渋谷区公認の配信プラットフォームです。渋谷の街のデジタルツイン(ミラーワールド)として、スクランブル交差点やSHIBUYA109などが再現され、渋谷モディ前にも移動できます。

イベントも頻繁に開催されており、2020年10月の「バーチャル渋谷 au 5G ハロウィーンフェス」では、ハロウィン仕様になったバーチャル渋谷にて音楽やトークイベントが日替わりで行われました。きゃりーぱみゅぱみゅさんやBiSH、和牛らが出演し、約40万人が来場する盛り上がりを見せました。2021年もバーチャル渋谷 au 5G ハロウィーンフェス 2021 ~ FUN FOR GOOD ~が予定されており、スポーツ中継やバラエティ企画などが行われます。

バーチャル渋谷

バーチャル原宿

バーチャル原宿は、バーチャル渋谷に続く自治体公認配信プラットフォームの第2弾として公開されました。ラフォーレ原宿と東急プラザ表参道が向かい合う神宮前交差点エリアを中心とした街並みが再現されており、空中を漂う風船や光のエフェクトなど、バーチャルならではの演出も楽しめます。

バーチャル原宿

SAO アリシゼーション WoU – Virtual Meeting


©2017 川原 礫/KADOKAWA アスキー・メディアワークス/SAO-A Project

本エリアは人気ノベル・アニメシリーズ「ソードアート・オンライン」とのコラボイベントの会場として公開され、イベント後も常設エリアとして自由に巡れます。「展示ワールド」「ラース・コンソール」が用意されており、作中の世界観が忠実に再現されている他、アニメ名シーンの展示も行われております。

展示ワールド
ラース・コンソール

バーチャル丸の内

バーチャル丸の内は、東京・丸の内エリアをバーチャルで再現しています。丸の内ビル1階のイベントスペース「マルキューブ」も再現され、オープニングイベントとして「よしもと有楽町シアター」での芸人ライブが配信されました。1階フロアだけでなく、ビル上階にも移動可能で、最上階では東京の夜景を見られるルーフトップバーがあり、丸の内のオシャレな雰囲気を楽しめます。

バーチャル丸の内

テンプレートワールド『アスレチック』摩天楼エディション

本エリアは後述するワールド作成用のテンプレートデータを改変した公式ワールドです。アバターを使ってジャンプアクションが楽しめるようになっており、ハイジャンプや消える床、ブロックを発射する銃などギミックが満載。気軽に楽しめるアスレチックであるだけでなく、ゲームワールドを作るときの参考にもなります。

アスレチック 摩天楼エディション

ワールド作成とゲームワールド

clusterではユーザーがワールドを作成でき、一般公開されたワールドは誰でも行くことができます。ワールド作成にはUnityCluster Creator Kitが必要で、ワールド内にエフェクトやBGMをつけたり、道具を配置したりも可能です。


(ゲームワールド「空遮る浮島」より)

さらに、ワールドにはマルチプレイゲームを制作できる機能が備わっており、シューティング、脱出ゲーム、サンドボックスなど、ユーザーの発想力次第で様々なジャンルのゲームワールドを作成できます。

ゲームワールド杯2020ClusterGAMEJAM 2021 in SUMMERようなゲームを発表出来る企画も行われており、テンプレートプロジェクトや制作講座など創作ガイドが充実しているのも特徴です。

クリエイター向けのワールド作成ガイドはこちら。
クリエイターズガイド

まとめ

バーチャルSNSとして注目を集めているclusterはスマホからでも利用できる手軽さと日本語ガイドにより、初心者でもとっつきやすいバーチャルSNSとなっています。今後も様々なイベントやワールドを公開予定です。興味が湧いたら今すぐ新しいバーチャルの世界を体験してみましょう。

【参考・関連リンク】
cluster 公式サイト
cluster 公式note
クラスター株式会社 プレスリリース

執筆:ノンジャンル人生


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