クラーク記念国際高等学校は、デンマークの教育スタートアップであるLabster社のバーチャル理科実験プラットフォーム「Labster(ラブスター)」を導入したことを発表しました。同校によれば「Labster」の導入は国内初とのことです。
「Labster」は、通常の対面学習では体験できない最新の研究設備を使用した細胞生物学や分子生物学などの理科実験を、VRを活用することで行えるというバーチャル理科実験プラットフォームです。
「Labster」では100を超えるバーチャルラボを体験でき、マサチューセッツ工科大学やボストン大学、アリゾナ州立大学をはじめとする世界各地250を超える教育機関で利用されています。また、コペンハーゲン大学での実験では知識だけでなく動機や自己効力認識の高まりにも効果があると言及されており、対面学習との組み合わせにより学習効果が高まるとして注目されているとのことです。
今回「Labster」が導入されたのは、クラーク記念国際高等学校の東京キャンパス ペット生命科学コースと大阪梅田キャンパス 理数探求プログラムです。導入にあたり、「Labster」の日本エリアにおける販売パートナーであるdragonfruit株式会社の協力を得ています。
東京キャンパスの理科教員である石川舜氏は、「Labsterの導入にあたり、大きなメリットだと感じたのは『いくらでも失敗できる』という点です。生徒にはぜひ多くの失敗経験から、たくさんのことを学んで欲しいと思います」とコメント。続けて、「高校教育では取り扱いが難しい『放射性物質』や『感染性物質』を使った実験ができるという点、実験時間を早送りすることができるという点にも注目しています」と話しています。