自動車メーカーのアウディは、VRを活用したショールームのプロジェクトを進めています。このVR販売代理店のプロジェクトが最終フェーズを終え、近日中にも各地に展開されると発表されました。
VR販売代理店
アウディが開発しているVRショールームともいえる本体験は、先日ミュンヘンで行われた「TechDay」でも展示されました。
本体験は、Oculus RiftやHTC Viveを用いて自由に車を見回し、モデルやカラー、オプションや車を置く環境を好きに組み合わせ、内装まで自由にチェックできるという内容。
アプリとして配信されるのではなく、各地の店舗・オフィスに設置予定です。
モデル、カラーリングから車輪、座席の種類まで、販売員がタブレットを用いて自由に変更・提案します。
さらに、車を置く環境はパリやアイスランド、はたまた月面など、VRならではの鑑賞も可能。室内にいながら景色に映える車を選べるのが特長です。
狭いスペースではRiftを用いた座っての鑑賞、広いスペースではViveのルームスケールを利用して5m×5mを自由に歩き回れる体験と、場所に応じた販売も可能となります。
アウディのVRショールームによって、「狭いスペース」で、「多くの組み合わせ」を、目で見て確認できる、新しい販売体験が実現するでしょう。
VRで先進技術を体験
アウディでは他にも、VRヘッドセットを装着して車を操縦し、自動ブレーキなど事故を防止する先進技術を体験できるVRトレーニングも開発しています。
目を覆った状態で実際に車を運転しますが、高精度の差動GPS(DGPS)による緻密な位置処理で安全に体験することができます。
本VRトレーニングはリアルな事故の再現とその防止技術をVRで体感するデモとして、販売シーンで活用されます。
小さなスペースで実店舗以上の体験もできるアウディのVR販売代理店。顧客ニーズの細かい反映や、展示製品のコスト削減など、多くのメリットが期待できます。
(参考)
VRScout / Audi Dealers Will Soon Sell Cars Using Virtual Reality(英語)
http://vrscout.com/news/audi-dealers-sell-cars-using-virtual-reality/