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活用事例 2023.04.28

アウディ、AR活用のコンセプトカーを開発。ボタンやタッチスクリーンを廃して「Magic Leap 2」で操作

独自動車メーカーのアウディ(Audi)は、AR技術を活用した新しいコンセプトカー「Audi activesphere」を開発しました。同社は、自動車内でのユーザー体験が根本的に変わる可能性を示唆しています。


(出所:VRScout)

ARグラスを通して車内のシステムを操作

アウディは、今年1月にAudi activesphereのコンセプトを発表。その後、カリフォルニア州マリブにある同社のデザインスタジオ「Audi Design Studio」で実車の開発を進めていました。

同社発表のコンセプトによれば、Audi activesphereではボタンやタッチスクリーンといった従来の操作が廃止され、代わりにARヘッドセットを用いたインターフェースが採用されます。

ARヘッドセットを装着したユーザーがAudi activesphere車内の一部分に注目すると、システムがユーザーの見ている場所を特定します。その後、対応する操作用コンポーネントが表示され、ユーザーがそのコンポーネントを操作できる仕組みです。例えば、ユーザーが車内のACファンを見ると、温度を制御するためのコンポーネントが表示されます。

実車ではMRヘッドセット「Magic Leap 2」を採用

今回開発されたAudi activesphereの実車には、MRヘッドセット「Magic Leap 2」が採用されました。車内では運転手と乗客がそれぞれMagic Leap 2を装着し、好きな機能にアクセスが可能。Magic Leap 2の視野角は最大70°と広いため、ユーザーは没入感のある、再構成可能なレイアウトで好きなコンテンツを表示できます。

また、ユーザーはMagic Leap 2を車外に持ち出し、ナビゲーションなどの用途に活用することも可能です。

ユーザー体験を革新させた次世代の自動車を

今回開発したAudi activesphereについて、アウディのデザイン部門Audi Designでcreative technologistをつとめるJan Pflueger氏は、プレスリリースで以下のように述べています。

物理的なディスプレイやタッチスクリーンを取り除くことで、乗客にとっての新しい体験空間が生まれます。同時に、複合現実の力を使えば、乗客をモビリティエコシステムに直感的に統合する新たな可能性が開かれます。これはもはや、自動車の粋を超えるものです。

(参考)VRScoutAudiMagic Leap

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