Home » Apple、「Vision Pro」でWebXR向けの入力システムサポートを追加


開発 2024.03.29

Apple、「Vision Pro」でWebXR向けの入力システムサポートを追加

3月19日、Appleは、Webで体験できるXRコンテンツの共通規格「WebXR」向けに、空間コンピュータ/MRヘッドセット「Vision Pro」の入力システムサポートを発表しました。開発者は、WebXRコンテンツをより自然な形で、「Vision Pro」を通して体験させることができます。

「WebXR」が理解できる入力方式を提供、オプションで

「WebXR」は、VR/MRヘッドセット「Meta Quest」シリーズのように、何らかのモーションコントローラーが存在することを前提として入力システムが構築されています。他方、「Vision Pro」は視線および手のピンチ(つまみ)動作で入力を行うことに加え、従来はピンチした瞬間のデータのみを提供するため、これまでのWebXRで想定されている入力方式に合致していませんでした。

今回「Vision Pro」の新OSに導入されたシステム「transient-pointer」は、WebXRに対応した入力方式を提供するほか、ピンチしている間の位置情報を継続的に取得、コントローラー入力に近い形での操作を提供します。なお本機能は開発者向け機能であり、デフォルトではオフになっています(「Safari」の設定をオンにすることで利用可能)。

将来的にはWebXRにもこのシステムがスタンダードとして導入される予定であり、「Vision Pro」と類似する入力形態を持つデバイスは、WebXR対応がスムーズになる可能性があります。

(参考)Apple


VR/AR/VTuber専門メディア「Mogura」が今注目するキーワード