アップルは2017年9月に行われたアップデートiOS 11でiPhoneやiPadにAR技術を組み込み、現実に3Dオブジェクトを置くことができるようになりました。しかし、AR技術については今後スマートフォンの画面ではなく、装着できるメガネ型やヘッドセットへの展開が期待されています。実際に2017年9月の発表前には、AR機能を搭載したデバイスの発表についても期待されていました。
時間よりも質を
すでにいくつかの種類が市場に出回り始めているARヘッドセットですが、AppleのCEOであるティム・クック氏は、「アップル製のARヘッドセットがユーザーの手に届くにはまだ時間がかかる」とIndependent紙のインタビューに答えています。
「必要なディスプレイ技術と、あなたの周りに十分なオブジェクトを配置すること。それには大きな課題があります。視野、ディスプレイ自体の品質、それはまだ実現できていません。また、Appleは最初になりたいのではなく、最高になりたいのです。私たちは人々が満足する素晴らしい体験をさせることができると確信していますが、いま市場に出回っているものは大多数の人々が満足するとは思っておらず、私たちも満足していません。」とティム・クック氏は述べています。
ティム・クック氏は多くの技術的課題は時間が解決するだろうとも述べています。今後、Appleが出すであろうARヘッドセットがどのようになるのか、いつ頃発売するのか、気になるところです。
(参考)
Apple CEO on AR Headsets: ‘We don’t want to be first, we want to be the best’/ROADTOVR(英語)
https://www.roadtovr.com/apple-ceo-ar-headsets-dont-want-first-want-best/