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テック 2020.01.22

AntiLatencyのトラッキングシステムがアップデート、Oculus Questへ対応

ロシアのスタートアップAntiLatencyが開発・販売するトラッキングシステムとモジュール「ALT」が、Oculus Quest(オキュラス クエスト)に対応したことが発表されました。Oculus Questのハンドトラッキング機能と組み合わせることで、全身トラッキングを実現します。

AntiLatencyが開発・販売する「ALT」は、重さ12gの軽量トラッキングモジュール。主に体験型VR施設での使用が想定されています。広視野角の光学トラッキングを用いており、専用のフロアシートに埋め込まれたセンサーとの関係から位置を推定・認識する仕組みです。

全身のトラッキングが可能に

AntiLatencyによれば、「ALT」によって実施される頭部と脚部のトラッキング、そして先日Oculus Questに実装されたハンドトラッキングを組み合わせることで、全身トラッキング(フルトラッキング)が可能になるとのこと。

さらにAntiLatencyはまた、6DoFに対応したハンドコントローラー「The Bracer」も今回の発表でお披露目。同コントローラーは非常に軽いことが特長で、手のひらに装着する形で使用します。

より柔軟なセットアップに対応

今回のOculus Questへの対応は、トラッキングシステムのソフトウェア開発キット(SDK)のアップデート(バージョン1.0.0)に伴う形で導入されました。アップデートでは「様々なユースケースに対応するためのシステムの柔軟化」など、様々な改善が実施されました。

米メディアUploadVRは、今回のアップデートはAntiLatencyが発表した「ALT」の新セットアップ形式と大きく作用すると説明しています。新セットアップは、これまで使用されていた専用フロアマットの代わりに、天井に設置するマーカーとワイヤーをトラッキング使用するというもの。持ち運びなどの手間は増大するものの、障害物や(現実の)壁などの位置を、VR内に反映することが可能とされています。

(参考)UploadVR


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