最近では様々なPC向けヘッドマウントデイスプレイが登場していますが、どれもPC側に高いマシンスペックを要求するなど、なかなかハードルが高く思われがちです。一方で、スマートフォン向けのVRゴーグルやVRコンテンツが様々に登場しており、VRの面白さを十分に堪能できるコンテンツも多いです。
スマホ向けVRゴーグルは、家電量販店などのほか、Amazonで購入することもできます。しかし、Amazon(アマゾン)で検索しても本当にたくさんの製品がヒットし、どれを選べばいいのか分からないということもしばしば。
そこで今回は、Amazonで購入することのできるVRゴーグルの中から筆者おすすめのものを5つ紹介します。
HOMiDO V2
HOMiDO V2は、堅牢で重厚感を感じるつくりが特徴のゴーグルです。販売価格は12,800円(12月16日時点、セール中にて8,900円)。比較的高価な製品ではありますが、値段相応の価値を持った製品になっています。
本体上部には焦点距離の調節ダイヤルとタップボタンが搭載されています。タップボタンは、ゲーム要素のあるコンテンツはもちろん、動画の再生操作など様々な用途で使用することの多いタップボタンがあるのは嬉しい点です。
画面中央に焦点距離の調節ダイヤル、左下に銀色のタップボタンがある。
本体下部には瞳孔間距離(IPD)を調節するためのダイヤルも搭載されています。IPDや焦点距離には個人差があり、自分に合った調節をしなければ体験の快適性を損なうことに繋がるので、両方とも調節が可能な点は高評価です。
また、顔と直接触れるスポンジは適度な柔らかさを持っていて、装着時の感触は良好です。ヘッドバンドの長さも調節可能で、装着感は快適です。
また、装着した際の視野角は公称値で103度と新型Gear VRよりも広くなっています。他のスマホ向けVRゴーグルと比べると価格は比較的高めなものの、快適なVR体験をしたい人にはおすすめです。
デバイス名 |
HOMiDO V2 |
メーカー名 |
HOMiDO |
価格 |
12,800円 |
視野角 |
103度 |
IPD調整 |
可 |
焦点距離調整 |
可 |
眼鏡使用 |
可 |
対応サイズ |
4〜6インチ |
詳細:
購入:
HooToo HT-VR002
VRゴーグルに必要な機能をしっかりと揃えた上で低価格な、コストパフォーマンスの高いゴーグルです。価格は999円。
新型Gear VRと同じ102度の視野角、焦点距離やIPDの調節機能、タップ操作用のマグネットと、充実した機能・スペックを備えています。また、特徴的なのはその価格で、2017年12月時点で999円と、非常に安価な価格設定で販売されています。
レンズの発色も良く、快適なVR体験が得られますが、鼻の部分に隙間があり、ここから光が入り込んでしまうことで没入感が削がれるという欠点も。また、本体サイズは大きめですがかなり軽量で、顔に接するスポンジの肌触りもよく、装着感は良好です。
欠点もありますが、それを踏まえても高いコストパフォーマンスを誇る製品です。安価で高機能なものを求めている人にはおすすめです。
デバイス名 |
HooToo HT-VR002 |
メーカー名 |
HooToo |
価格 |
999円 |
視野角 |
102度 |
IPD調整 |
可 |
焦点距離調整 |
可 |
眼鏡使用 |
可 |
対応サイズ |
4.6〜6インチ |
詳細:
購入:
エレコム VRグラス 組み立てタイプ
カジュアルな見た目と、折り畳み可能なコンパクト設計が特徴のゴーグルです。販売価格は1,482円。
レザーライクな質感の本体で、見た目からコンパクトでカジュアルな印象を受けます。簡易的な構造ですが、レンズの発色は良く、快適な体験が可能です。
また、「折り畳み可能」という要素が最も特徴的。一部パーツを取り外すだけで簡単に折り畳むことができ、折り畳み状態では非常に薄く、カバンの隙間に入るほどコンパクトになります。
しかし、顔と接する部分にスポンジがないことから長時間の体験には向かないほか、眼鏡が入るスペースがないため注意が必要です。
機能も少なく、家でじっくりと体験するには向きませんが、外に持ち出す機会が多い人にはおすすめのVRゴーグルです。
デバイス名 |
エレコム VRグラス 組み立てタイプ |
メーカー名 |
エレコム |
価格 |
1482円 |
視野角 |
不明 |
IPD調整 |
不可 |
焦点距離調整 |
不可 |
眼鏡使用 |
不可 |
対応サイズ |
4.5〜5.5インチ |
詳細:
購入:
ハコスコDX
ダンボール製の簡易ゴーグル「ハコスコ タタミ 2眼」などで知られるハコスコから販売されているゴーグルです。価格は2,678円。
コンパクトで丈夫な作りが特徴的です。視野角は不明ですが、体験時に没入感が削がれることはなく、十分な視野角でした。また、隙間からの光の漏れなどもなく、IPDや焦点距離の調節も可能で、高い没入感を得ることができます。
しかし、スマホを固定する機構が特殊なものになっているため、スマホの固定に一手間かかること、タップ操作に非対応な点には注意が必要です。また、眼鏡の使用ができないため、あわせて注意が必要です。コンパクトでかつ焦点などの調整機能のついたものが欲しい方におすすめです。
デバイス名 |
ハコスコDX |
メーカー名 |
ハコスコ |
価格 |
2,678円 |
視野角 |
不明 |
IPD調整 |
可 |
焦点距離調整 |
可 |
眼鏡使用 |
不可 |
対応サイズ |
4〜6インチ |
詳細:
購入:
HOMiDO mini
「VRゴーグル」というよりは「VRレンズ」という呼称が合う、非常に簡素なつくりが特徴的な製品です。価格は2,000円。
スマホを固定するクリップに2眼のレンズがついただけの非常にシンプルなつくりで、携帯性は抜群です。反面、各種調節機能やタップ機能、頭に固定する機構すら備わっていません。
また、画面の周りがオープンな設計なので周囲の光はしっかり入ってきてしまいます。
全体を通して、VR体験をする中で「没入感を得る」ことは難しいVRゴーグルと言えるでしょう。
折りたたんだ状態。手の中に収まるほど非常にコンパクトになる。
しかし、「外に持ち出す」用途にはうってつけ。折り畳み状態からの展開も非常に簡単なため、外出先で撮影した360度写真をその場で確認するなどの用途にぴったりです。360度カメラユーザーの方は、一つ持っていても損はない製品といえます。
デバイス名 |
HOMiDO mini |
メーカー名 |
HOMiDO |
価格 |
2,000円 |
視野角 |
不明 |
IPD調整 |
不可 |
焦点距離調整 |
不可 |
眼鏡使用 |
不可 |
対応サイズ |
4〜6インチ |
詳細:
購入:
DMM.com VR動画スターターセット
最後に、Amazonでは購入できないため例外にはなりますが、筆者一押しのVRゴーグルを紹介します。販売価格は2,980円。全国のドンキホーテ等で販売されています。
ファブリック素材に覆われたカジュアルな見た目が特徴的です。タップ操作には対応しませんが、IPDと焦点距離は調節可能になっています。
また、「スターターセット」の名前の通り、DMM.comで利用できる1,000円分のクーポンコードが付属しています。つまり、この製品を購入するだけでゴーグルからコンテンツまでが揃ってしまうのです。
顔に触れるスポンジの感触も良好で、遮光性もあり、装着感と没入感は高いものです。
また、何と言ってもレンズの発色が非常によく、筆者が今まで被ってきたスマホVRゴーグルの中でもピカイチのものです。
決して高機能ではなく、細かい部分で足りないと感じることもありますが、それを補うだけの美しい映像を体験することができ、おすすめです。
デバイス名 |
DMM VR動画スターターセット |
メーカー名 |
DMM |
価格 |
2,980円 |
視野角 |
不明 |
IPD調整 |
可 |
焦点距離調整 |
可 |
眼鏡使用 |
不可 |
対応サイズ |
4.7〜6インチ |
詳細:
公式:https://www.infolens.com/vrd105/
オススメコンテンツ
ここまで、Amazonで買える5つ(+例外1つ)のスマホ用VRゴーグルを紹介してきました。しかし、ゴーグルだけではVR体験は行えません。
Mogura VRでは、下記の記事にてオススメのスマホVRコンテンツをいくつか紹介しています。VRゴーグルを買った後にどのコンテンツを遊べばよいか知りたい方は、ぜひ下記の記事もご覧ください。