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テック 2018.05.25

米企業、VR使い宇宙旅行のトレーニングを3日間で完了へ

宇宙旅行ビジネスを手掛ける米国のVirgin Galactic(ヴァージン・ギャラクティック)社は、宇宙旅行客のトレーニングにVRやARを活用しようとしています。特別な訓練を積まなくても、VRを使った3日間のトレーニングだけで宇宙に行けるというものです。

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VRはマーケティングだけではない

メディアTechRadarの取材に対し、ヴァージン社のクリエイティブリーダー、Tom Westray氏は次のようにVR活用計画を語りました。

「我々は、(VRは)将来大きな存在になると理解しています。それはマーケティングやイベントの用途だけではありません。宇宙飛行士の訓練に導入して、顧客のトレーニングを助けるものになります」

苦にならない訓練、4日目には飛行可能

同社の宇宙旅行に参加する人は、何年も訓練を積んだ宇宙飛行士ではありません。旅行代金25万ドル(約2,700万円)を支払った、一般の人々です。

現時点で、宇宙旅行の日程はまだ予定されていません。しかしヴァージン社は、フライトが出来るようになり次第、VRを使った短期間のトレーニングを開始するとしています。

Westray氏によれば、参加者は同社の宇宙船基地に4日間来ればよいとのこと。3日間のトレーニングを行い、4日目には飛行可能になります。
「映画で見ているような過酷な訓練ではありません。人々は楽しく時間を過ごすことができます。VRは確かに、我々にとって新しいページを開くものだと考えています」とWestray氏は話しました。

ヴァージン・ギャラクティック社の宇宙旅行が実現する日は決まっていません。しかしその日が来れば、VR技術の新しい一幕も体験することができることでしょう。

VRを宇宙飛行の訓練に使う取組は、すでにプロの宇宙飛行士向けにも導入されています。ボーイングの宇宙船操縦訓練NASAの育成プログラムなどです。

また宇宙をテーマにしたVR作品は多く登場しています。イギリスの放送局BBCは、自宅で宇宙飛行士の訓練ができるVRシミュレーション「Home – A VR Spacewalk」を制作しています。コンテンツは現在もOculus StoreSteamで無料で配信中です。

(参考)
TechRadar


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