VRは患者の恐怖や不安を軽減できたり、恐怖症を克服するためのセラピーに使うことができるととして、医療分野でもその活躍に注目が集められています。
メキシコに拠点を置くベンチャー企業MindCotineはVRを使って禁煙を促すアプリ『MindCotine』を開発しており、現在クラウドファンディングサイトKickstarterにて資金調達をしています。
https://www.kickstarter.com/projects/cristianwaitman/mindcotine-learn-to-quit-smoking-with-vr
VRを使ってタバコを止める『MindCotine』
『MindCotine』はスマートフォンと、段ボール型ヘッドセットを使い、禁煙を促すVRアプリです。
体験者は毎日20分間VRでタバコを吸い、バイオフィードバック(心拍数などをセンサーで感知して対象者にフィードバックすること)を通して、体の状態をモニターしていきます。そして、体の状態とタバコに対する依存度に応じたプログラムをこなしていきます。
また『MindCotine』ではコミュニティーが用意されており、他のタバコをやめようとしている人々とともに禁煙にチャレンジすることができます。
『MindCotine』の開発者Cristian Waitman氏は「健康とはコミュニティーの上で成り立っていくものです。私たちは3000人以上のアクティブユーザーがともに禁煙に挑戦していくことができるようなコミュニティーを築きたいと思っています」とコメントしています。
7月まで資金を集めています。支援者には投資額に応じてオリジナルグッズなどがもらえるとのことです。
『MindCotine』のkickstarterページはこちらから (英語のみ)
https://www.kickstarter.com/projects/cristianwaitman/mindcotine-learn-to-quit-smoking-with-vr
広がる医療分野でのVRの使用
医療分野でのVRの使用が広がっています。
カナダでは高所恐怖症と対人恐怖症を克服するために、VRを用いセラピーを行う取り組みが行われています。
また、アメリカでも注射の際に子どものために痛みや不安を和らげる医療VRゲーム『Voxel Bay』が開発されています。
(参考)
Can VR Help Smokers Quit?
https://vrscout.com/news/can-vr-help-smokers-quit/ (英語)
VRscoutはMoguraVRとパートナーシップを結んでいます。
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