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話題 2022.02.08

Meta社のVRサービスに、ユーザー同士の「接近禁止」機能が搭載 ハラスメントを防止

Meta社(旧フェイスブック)が、ソーシャルVRサービス「Horizon Worlds」、「Horizon Venues」の新アップデートを配信しました(順次配信中)。今回の更新ではユーザー同士の距離を保つことを目的とした境界線が実装されます。この機能は、デフォルトでオン(起動状態)に設定されます。

今回発表されたこのシステムは、他プレイヤーが自分(のパーソナル空間)に対して近づいてきた際に発動します。一定の距離以上の接近を防止することで、ハラスメント行為などを防ぐ仕組みです。類似したシステムは、「VRChat」や「Rec Room」といった他のソーシャルVRサービスにもあります。

Meta社によれば、初期設定では自分のアバターと他の利用者との間に、4フィート(約1.2メートル)の距離があるように感じられるそうです。導入後はユーザーからのフィードバックを受けつつ、システムの改善を行っていくとのこと。

公式ブログでは今回のシステム変更について以下のようなコメントが掲載されていました。

もし誰かがパーソナル空間に入ろうとすると、システムはその人が到達した時点で前進を停止させます。触覚的なフィードバックはないので、プレイヤーはそれ(システムの動作)を感じることはありません。本機能は、現在実装されている、ハンドハラスメントへの対策機能(アバターの手が誰かのパーソナル・スペースに侵入すると、その手が消える)を発展させたものです。

我々は、パーソナル空間(機能)を、デフォルトで常にオンにすることを決めました。これが、VRのような比較的新しいメディアでの、行動規範を決めるのに役立つと考えています。将来的には、パーソナル・バウンダリ(スペース)の範囲をカスタマイズ可能にするなど、新しい制御(システム)やUIを追加する可能性も検討する予定です。

Horizo​​n Worlds」は、Meta Quest 2(旧Oculus Quest 2)を装着してバーチャル空間に入場できるサービスです(日本未実装)。ユーザーはアバターを使って、他の参加者とコミュニケーションをとったり、一緒にゲームを遊んだりできます。

一方の「Horizon Venues」はVRを活用した映像プラットフォームです。2021年には、チベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ氏の講演会などが開催されています。

(参考)UploadVR

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