Googleは先週、開催されていた開発者向け会議Google I/O 2015期間中に、VRに関係する取組を発表、公開しました。
今回は、その中の1つ、「Project Soli」を紹介します。この「Project Soli」は、VRやARで活用される可能性を秘めた、レーダー技術を研究しているプロジェクトです。指先のわずかな動きやジェスチャーを読みとり、入力することができます。
百聞は一見にしかず、まずはGoogleが公開している動画をご覧ください。
このProject Soliはレーダーを使用した認識の正確さが特徴で、非常に小さな動きを捉えることを目的としています。プレイヤーのボリュームをいじったり、目盛りを動かしたり、といった動作が、指のわずかな動きで可能です。Google社内の研究チームが開発を進めていることが明らかになりました。
この技術が実装されると、VRやARなどの分野での活用が見込まれます。既にVR用のコンテンツでは、赤外線を使って手の動きを認識するLeap Motionが使われています。しかし、Project Soliにあるような、指先のわずかな動きを認識するほどの精度はありません。
Project Soliでは、レーダーを使うため、認識させるためのチップも非常に小型です。
現時点では、GoogleがこのProject Soliをどのように活用するのかは未知数ですが、VRやARといった分野との親和性が高く、応用されることに期待したいところです。
Google I/Oの前後で明らかになったGoogleのVR関係の取組は以下の記事からもご覧いただけます。
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