MRデバイス「Magic Leap 1」を手がけるMagic Leapは、サウジアラビアにコンピューターイノベーションセンターの設立を計画しています。CEOのPeggy Johnson氏がメディアArab Newsへ明らかにしたもので、世界に類を見ない施設の誕生が期待されています。
3年前にも4億ドルを出資
Magic Leapとサウジアラビアの結びつきは深く、2018年3月には同国の政府系ファンドPIF(Public Investment Fund)がMagic Leapへ4億ドル(約440億円)を出資しています。2021年1月にリヤドで開かれた投資フォーラムでは、Johnson氏が第2世代デバイスのリリース計画や、国有石油会社サウジアラムコとのパートナーシップを発表しました。
世界初のイノベーションセンターに
「我々はアラムコと共に、サウジアラビアに空間コンピューティング専門のイノベーションセンターを設立する予定です。これは、世界でも初めてのものとなるでしょう」とJohnson氏は説明しました。そして取組の内容として、バーチャルトレーニングや医療分野での遠隔サポート、3Dミーティングといったものを挙げています。「物理空間のデジタル化」を実現してきた同社プラットフォームの、新たなユースケース開拓がセンターの目指すものです。
(Magic Leap社CEO、Peggy Johnson氏)
なお具体的な開設のスケジュールは明らかになっておらず、「計画段階にある」とJohnson氏は述べています。
(参考)Arab News