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投資 2020.09.24

VR手術トレーニングのOsso VRが1,400万ドル調達 コロナで導入急増

VR手術トレーニングシステムを提供する米国のOsso VR社は、1,400万ドル(約14.7億円)の資金調達を行いました。新型コロナウィルスの影響で対面のトレーニングが難しくなる中、高効率の教育ツールとして、注目が高まっています。

学習効果は従来の2倍以上

同社が手掛ける「Osso VR」は、VR内でリスクのない手術練習が行えるトレーニングシステムです。専門の医療センターやカンファレンスに赴くことなく、外科医が最新の医療機器に触れ、練習することを可能にします。
過去に同社のツールを用いた実験では、従来の訓練手法に比較して+130%という極めて高い学習効果が示されました。

導入は20か国に

汎用的なコンテンツの他、ジョンソンエンドジョンソンといった企業向けにはカスタマイズのVR教育コンテンツを提供。その分野は血管外科手術からロボット手術までカバーし、実技のヒントや注意点をレクチャーします。約30の顧客を抱え、20か国の医療実習で導入されています。
また新型コロナウィルスの流行下、実際に人が立ち会う必要のない教育ツールとして、導入が急速に増えているとのことです。

今回の資金調達には、米国の健康保険システムの1つカイザーパーマネンテ(Kaiser Permanente)傘下投資機関ほか、複数のベンチャーキャピタルが参加しました。
Osso VR創設者のJustin Barad氏によれば、医療器具のトレーニングに関する市場規模は、約30億ドルから50億ドル。さらに飛躍的な成長が進んでいるといいます。

(参考)TechCrunch


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