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テック 2018.05.09

次世代360度カメラ、Kickstarterで目標額の10倍に到達

VRカメラメーカーKandao Technologyは、5月2日からクラウドファンディングサイトKickStarterにて出資を募っています。クラウドファンディングの対象は初の4K・360度撮影と180度ステレオ撮影が共に可能なコンシューマー向け360度カメラ。目標額3万ドル(約320万円)に対して、既に10倍に届こうとする29万ドル(約3,150万円)近くを集めています。

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誰でも使える次世代カメラ

QooCam」という名のこのカメラは、3つの魚眼レンズを備え、リフォーカス技術、手振れ防止、直感的な編集機能といった特徴を持っています。プロ向けの360度カメラというよりも、誰でも手に入れやすい次世代カメラを目指しています。

「QooCam」の撮影モードは2つ。「360モード」では、あらゆる角度から4K解像度の動画や写真を撮影できます。リアルタイムのスティッチングアルゴリズムのため、スマートフォンだけで簡単にスティッチングが可能です。「ステレオモード」では、没入感のある前方180度の撮影ができます。

アプリでリフォーカス、パンなどの編集が可能

Kandaoは昨年、プロ向けのカメラ技術として独自の深度(デプス)マップ技術を発表しました。コンシューマー向けの「QooCam」にもこの技術を採用し、撮影後のリフォーカスを可能にしています。180度ステレオ撮影を元に、カメラがデプスマップを作成。ユーザーは画像をタップするだけで、フォーカスする箇所を変えたり、ボケの効果を出したりすることができます。

またiOS/Android対応の編集アプリでは、水平・垂直方向に視点を動かしたり、画像を切り取ったりと好きなアングルに編集が可能です。自由に撮影して、後からゆっくり編集できるというわけです。

手振れ防止や多彩な編集機能

「QooCam」に搭載されたIMUセンサーを使い、手振れ防止やローリングシャッター現象(速い動きを撮影するときに被写体が歪む現象)の劇的な改善を図っています。

さらに編集アプリでは360度コンテンツを作成したり、通常の動画としてSNSでシェアすることもできます。「Tap Direct」機能によりタップするだけで動画の視点を変えたり、「Smart Track」機能で選んだ被写体をフレームの中心に固定したりすることも可能です。

このほかにも、低速度撮影や4Kライブストリーミングといった様々な機能を備えています。外付けの256GBストレージで、動画は最大180分まで撮影できます。

Kickstarterでの出資金額は早割で299ドル(約3万3,000円、数量限定)から。出荷時期は今年の8月を予定しています。

詳細スペック

画素数

360度動画撮影

3840×1920/30FPS
3840×1920/60FPS
1920×960/120FPS

360度静止画撮影

4320×2160

180度3D動画撮影

3840×1920/30FPS

180度3Dステレオ写真撮影

4320×2160

デザイン

カラー

重量

170g

サイズ

奥行0.98x幅1.22x高さ7.83インチ

ストレージ・接続

Bluetooth

BLE4.0

USB

Micro-USB2.0

Wifi

Wireless5G+2.4G

Micro SD Card

最大256GB

バッテリー

バッテリー容量

2600mAh(5V/1A)

充電方法

Micro-USB

連続稼働時間

最大3時間(連続動画撮影)

(参考)Kickstarter


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